昨年の10月、こんな情報を見つけたのです。
・「蔵の宿」の田名俊信が臨床心理士描く新連載、週漫で始動(コミックナタリー)
「蔵の宿」シリーズで知られる田名俊信が、高津太郎を原作に迎えた新連載「東京カウンセラー」が、本日10月25日に発売された週刊漫画TIMES11月8日号(芳文社)にてスタートした。
「東京カウンセラー」は女性の臨床心理士を主人公に据えた物語。第1話では夫を亡くし塞ぎこんでしまった女性の心を、主人公が解きほぐす様子が描かれている。
これを見たワタクシはこんな感じでツイートしたわけですが…
なんかすごくビミョーな感じ… / “コミックナタリー - 「蔵の宿」の田名俊信が臨床心理士描く新連載、週漫で始動” http://t.co/bc9KOlwT9K
— ロテ職人 (@rotemeister) 2013, 10月 29
それに対して、作画を担当されている方からリプライが!
@rotemeister 「東京カウンセラー」作画担当の者です。専門家のお立場からはいろいろとご意見もおありでしょうが、まだ始まったばかりですので生暖かく見てやって頂けるとありがたいです。宜しくお願い致します<(_ _;)>
— 【東京カウンセラー】広報室 (@_ro_ro_) 2013, 10月 30
うひゃー!
@_ro_ro_ わざわざコメントありがとうございます。まだ読んでもいないのに勝手なことを書いてしまってすみません。是非拝読させていただきたいと思います。生暖かい目でw機会があればブログでも紹介させていただきます。
— ロテ職人 (@rotemeister) 2013, 10月 30
@rotemeister ビミョーな未読感想ありがとうございますwブログでもご紹介頂ければ幸いでございます。明後日金曜日、第2話号発売となります。宜しくお願い致します!
— 【東京カウンセラー】広報室 (@_ro_ro_) 2013, 10月 30
さすがに読んでもいないのに勝手なことを言ってしまって、大変申し訳なく感じたのです。
そんなわけで、単行本第1巻が発売されたということで購入して読んでみましたよ。
臨床心理士の新庄美和は、相談者の病の原因を探るべく心の奥底に入り込む。
だが、その原因を探れば探るほどに謎は深まって行く。
そして彼女がたどり着いた先には、思いもよらない事実があった!
読んでみた感想ですが…やっぱりビミョーでした(すみません)。
ストーリー自体はそれなりに面白いですよ。
それで、どこがビミョーかといいますと、リアリティでしょうかね。
もちろんノンフィクションじゃないですから、現実と異なる部分があるのは仕方ないです。ただ、ところどころ「バウムテスト」とか「ゾンディテスト」とか「力動的心理療法」とか「マインドフルネス認知療法」とか、専門用語が散りばめられてるのに、「そりゃないだろう」ってツッコみたくなる部分、満載なのですよ。
まあ、我々の仕事をそのまま漫画にしたところで、地味すぎて読めないのはわかりますけど。
ただ例えば、何気ない場面なのでしょうけど、例えば異性のクライエントに対して別れ際に心配しているのだという気持ちを伝えるためにクライエントの手に自分の手を添えてみたり…そういうことをする人もいるかもしれませんが、「優秀な」臨床心理士ではあんまりいないと思うのです。
あと、見立てというかアセスメントのことを「プロファイル」とか言ってみたり。
繰り返しますが、ストーリー自体はそんなに悪くないです。ただ、臨床心理士に対する素人さんの誤解を助長する可能性はあると思います。
こんな感想になってしまってホントすみません。
あと一つ気になったのですが、臨床心理士って商標登録されてましたよね。こういうふうに物語の中で臨床心理士を登場させる際、何か許可とか必要ないんですかね?この辺はよくわかりません。
ホント、私がこの仕事をしているせいであんまり楽しめなかったというだけで、一般の読者の方なら楽しめる作品だと思います。
興味がある方はポチっとどーぞ。