こんな記事がありまして。
手のひらに広がる大冒険!「ゲームブック」今昔物語(日刊サイゾー)
アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」......。なつかしいおもちゃたちの現在の姿を探る!
まだゲームが一日一時間と、高橋名人によって決められていたあの頃。どうしてもゲームがしたくて仕方がなかった時にお世話になったのが「ゲームブック」である。異論は認める。
若い人にとっては「なんのこっちゃ?」な話題かと思いますが、ワタクシと同世代の人であれば遊んだ方も多いのではないでしょうか。あの「ゲームブック」ですよ。
中にはゲームブックからTRPG(テーブルトークRPG)の世界に入ったって人も多いと思います。私個人はその領域まではいきませんでしたが、まあとにかく1980年代当時はゲームブック全盛でしたよね。
で、数多く出たゲームブックの中でも最高峰と言われるのが、スティーブ・ジャクソンによる『ソーサリー』シリーズ。当時は東京創元社という出版社から翻訳版が出て現在は絶版となっていますが、その後、2003年から2005年にかけて創土社から新しいバージョンが出てたのですね。
シャムタンティの丘を越えて (Adventure game novel―ソーサリー) 浅羽 莢子 創土社 2003-07 |
「諸王の冠」を探す壮大な規模の冒険の旅に出よう! ファンタジー・ロールプレイング・ゲームブック「ソーサリー」の第1弾。東京創元社85年刊「魔法使いの丘」の改題新訳。
実は前に一度、「再版されてないかな~」と思い探したことがあったのですが、その時は見つからなかったのですよ。改題されていたとは…
Wikipediaによると現代と日本語題との対応は以下のようになっているらしいっす。
原著 | 東京創元社版 | 創土社版 |
---|---|---|
The Shamutanti Hills | 魔法使いの丘 | シャムタンティの丘を越えて |
Kharé - Cityport of Traps | 城砦都市カーレ | 魔の罠の都 |
The Seven Serpents | 七匹の大蛇 | 七匹の大蛇 |
The Crown of Kings | 王たちの冠 | 諸王の冠 |
3巻以外は全部改題されております。どうりで見つからないはずだ。
昔プレイしたときは、なんか訳が微妙なところもあったように思うのですが(まあ、それはそれで味だったと言えば言えるのかもしれません)、新訳がどんな感じになっているのか、一度遊んでみたいと思った次第であります。
当時、遊んだ人も、「ゲームブック?何それ?」な世代の人も、やってみてはいかがでしょうか?
魔の罠の都―ソーサリー〈02〉 (Adventure Game Novel) Steve Jackson 創土社 2003-12 |
七匹の大蛇―ソーサリー〈03〉 (Adventure game novel―ソーサリー) Steve Jackson 創土社 2004-05 |
諸王の冠―ソーサリー〈04〉 (Adventure game novel―ソーサリー) Steve Jackson 創土社 2005-04 |
…残念なのは、第2巻魔の罠の都は取り扱いがなく、最終巻の諸王の冠は取り扱いがマーケットプレイスのみというところ。
楽天には在庫ある…のかな?
楽天ブックス|魔の罠の都 - スティーヴ・ジャクソン : 本
ともあれ、第1巻『シャムタンティの丘を越えて』だけでもやってみてくださいな。てか、俺は買う。