※4/27 12:00 タイトルを「【ニセ科学本】」から「【ニセ科学批判本】」に変更しました
先日、長女が入学した小学校の校内をちょこっと探検してまして…あ、ちゃんと合法的にさまよっておりましたですよ。で、その時に図書室に入っている本を見る機会があったのですよね。
だいたい児童書なんてのはうん十年前と比べてもそんなに雰囲気は変わらないものだなあ…なんて思いつつカテゴリー毎の棚を眺めていて気になったのは「総記」の後の「哲学・心理学」のスペース。
「小学生向けの心理学本?」と思ってみたところ、もっとも目が惹かれたのがこちらでありました。
香山リカのスピリチュアルを考えよう!〈1〉霊感ってなに?
汐文社 2008-11 |
香山リカのスピリチュアルを考えよう!〈2〉占い・カルト宗教ってなに?
汐文社 2009-03 |
香山リカのスピリチュアルを考えよう!〈3〉ニセ科学ってなに?
汐文社 2009-03 |
出版社の紹介ページ(pdf)より抜粋
テレビでおなじみの精神科医・香山リカが、今「スピリチュアル・ニセ科学」ブームから子どもたちを守るために、怪しい霊感占いや、憑依霊、コックリさんやニセ科学に惑わされ信じこまされることに注意を呼びかけ、その危険な側面をわかりやすく科学的に解説する。
香山氏ともう一人、共著者にある中塚圭骸氏は
1965年7月28日生まれ。北海道医療大学歯学部卒。心身歯科学を研究するかたわら、エッセイストやミュージシャンとしての活動も続けている。80年代文化にくわしい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
とのことであり、香山氏の実弟でもあるそうな。
内容は主人公である中学生2年生の里奈、そしてその家族や友達の周囲で巻き起こる騒動から以下のような問題について考える、というもの。
「第1巻 霊感ってなに?」
「第2巻 占い・カルト宗教ってなに?」
「第3巻 ニセ科学ってなに?」
とりあえず「ニセ科学批判」の入り口としては結構いいんではないか?読者の皆様、特に女性の方々は小学校時代、コックリさんやら前世やらの話にはまった方も多いのではないかと思います。そういう時期にこの手の本で免疫をつけておくのは、その後の科学教育のためのリテラシーとして有用なのではないかと強く思うわけです。
お値段は多少お高かったりしますが、お子様がいらっしゃる方なんかは一セットいかがでしょうか?
という感じ。まさに「小学校の図書館に入れてもらいたい本」という感じ。