資格問題

【臨床心理士】抗議するらしいYo!【資格試験】

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昨日のエントリ、臨床心理士資格試験関連で思ったこととか色々でも取り上げたひろみの勉強部屋の皆様がヒートアップしております。
今回の試験について
認定協会への抗議文
書きました
「今回の資格試験でのミス(誤植等)で何度もアナウンスがあり集中を乱された」→「学部卒+臨床経験5年以上の受験者にとっては今年がラストチャンスである(条件によっては最初で最後の受験だった人もいる)」→「これで落とされたら納得できない」→「学部卒者に救済措置を!]
…んなわけで「みんなで抗議しようYo!」ということになっているようです。


わたくしロテ職人の個人的な意見を述べさせていただきますと…
文句があるのであれば、抗議するというのは良いと思います。今回の試験における一連のミスについては全面的に試験の運営側に非があるわけですし、受験者の側には当然、抗議する権利はあるでしょう。
ただ、学部卒者の救済措置って何ですか?
詳細な事情をご存じない方のためにご説明いたしますと…
平成17年度「臨床心理士」資格試験の受験資格は以下のようになっております。

(イ)本協会が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、受験資格取得のための所定条件を充足している者…「新1種指定校」という。
(ロ)本協会が認可する第1種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者…「旧1種指定校」という。
(ハ)本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者…「新2種指定校」という。
(ニ)本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後2年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者…「旧2種指定校」という。
(ホ)学校教育法に基づく大学院研究科(指定大学院は除く)において、心理学を専攻する博士課程前期課程又は修士課程を平成15年3月31日までに修了した後、1年以上の心理臨床経験を有する者(平成18年度実施の資格試験まで受験可能)。
(ヘ)学校教育法に基づく大学院研究科(指定大学院は除く)において、心理学隣接諸科学を専攻する博士課程前期課程又は修士課程を平成14年3月31日までに修了した後、2年以上の心理臨床経験を有する者(平成18年度資格試験まで受験可能)。
(ト)諸外国で上記(イ)又は(ハ)のいずれかと同等以上の教育歴及び2年以上の心理臨床経験を有する者。
(チ)医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者。
(リ)学校教育法に基づく4年制大学学部において心理学を専攻し、平成12年3月31日までに卒業した後、5年以上の心理臨床経験を有する者(平成17年度、つまり本年度の資格試験が最終受験機会となります)。
(ヌ)学校教育法に基づく4年制大学学部において心理学隣接諸科学を専攻し、平成12年3月31日までに卒業した後、5年以上の心理臨床経験を有する者(平成17年度、つまり本年度の資格試験が最終受験機会となります)。

参照サイト:財団法人 日本臨床心理士資格認定協会 - 臨床心理士資格試験案内
これをご覧いただければおわかりになると思いますが、学部卒+臨床経験5年以上の方にとっては今年がラストチャンスだったわけです。「これで落ちたら納得できない」という心情は理解できます。
ただ、今回の試験での誤植+再三のアナウンス(+その他諸々のミス)という要因が、どの程度受験者に影響を与えたのかは分からないわけじゃないですか。そうすると、常識的に考えて明文化された受験資格の規定を覆すというのはまず不可能だと思うんですけどね。
上記ブログの管理者のひろみさんは

要望
1. 本年度が最後の受験機会であった受験生で不合格になった者に対して、再受験の機会を与える。
2. 周辺領域大学院修了の受験生の受験機会を1年延長し、平成19年度までの受験を可とする。
3. その他、受験生に対して適切と思われる救済措置を実施する。
4. 今回の誤植が発見された経過とその後の対応について、受験生に対して納得のいく説明を行う。
5. 試験監督者へのマニュアルを見直し、改善策を公表する。

という内容の抗議文を書かれたそうです。
4.5.に関してはまあ妥当だと思いますが…1.~3.はどうよ?って感じです。

1,2については、今回は受験の機会が1回奪われたに等しいと考えての要望です。
他にどんな救済策があるのか思いつかず、3をつけ加えました。
一律に加点するよりは、一次試験のボーダーを下げる方が適切だと感じますが、他にもっといい方法があるかもしれません。

だそうですが「受験の機会が1回奪われたに等しいと考えて」ってのはすごいですね。どういう根拠があってそんなことをおっしゃっているのやら。繰り返しになりますが、もし学部卒の受験生が1次試験で落ちたとして、そこに今回の運営側のミスがどの程度影響を与えていたかは現時点では、そして恐らく今後も分からないわけで。
と考えるとひろみさんが挙げた4.5.にプラスして「協会側から受験生に対する公式の謝罪」くらいが要求する内容としては妥当なところではないでしょうか。
…これはあくまでも私の「印象」なので聞き流していただければと思いますが、今回の「救済措置を!」という発言からは、国家資格化にあたって「無試験・スライド」を要求する発言と同じ臭いを感じます。
これで資格認定協会がどう出るか、ちょっとした見ものですね。今回の受験資格にあった

(平成17年度、つまり本年度の資格試験が最終受験機会となります)

というのがなかったことになったとしたら、認定協会には試験を運営する資格はないと思います。あり得ないでしょう、そんなこと。
ひろみさんが電話で問い合わせたところ

★今週の土曜か日曜日に(10月22日or10月23日)、今回の試験についての会議があり、採点基準、出題ミスの問題などについて協議します。各受験生のマーク式の点数結果はその時にはすでに出ている予定なので、平均点、最高点、最低点などを勘案して、合否基準点が話し合われるます。手紙での異議申し立て、救済処置についての意見や要望などは、その会議に取り上げるようにしますので、その会議に間に合うように、匿名でもいいので、郵送してください。
という説明がありました。

とのことなので、来週中にはどういうことになるか、結果が判明するでしょう。それまでは生暖かい目で見守ることにしようかなと思っております。
最後に…

当ブログは臨床心理士資格試験受験生の皆さまを応援しております!

ご静聴ありがとうございました。

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