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岩田健太郎著/土井由紀子絵『ある日、ワタルさんはエイズになった。』

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書店の医学書のコーナーに置かれていたこちら。絵本です。

2010年に発刊され話題を呼んだ『頭が毒入りリンゴになったわかものと王国の話』に続き、医師・岩田健太郎が新たに贈る新作絵本のテーマは「エイズ」。感染症医として実際の患者と向き合い、また病気の知識も豊富な作者だからこそ紡ぐことのできたエイズ患者「ワタルさん」の日常を包む静謐な風景。前作よりもほんの少し、大人向けの雰囲気が漂う作品です。

出版社の紹介ページはこちら。

中外医学社 - ある日、ワタルさんはエイズになった。

そして著者のブログはこちらです。

楽園はこちら側

解説にもあるように、不思議な読後感の本だなと思います。少なくとも子ども向けの本ではありませんし、HIVやAIDSに関する教育のための本でもありませんので、ご購入される方はご注意を。

そして私は知らなかったのですが、筆者2冊目の絵本なのですね。

1作目はこちら。

毒入りリンゴを食べてしまった若者の頭がリンゴになり、それを食べた人たちも次々とリンゴ頭になってしまいました。王さまや大臣、センモンカたちは毎日タイサクカイギを開くものの、リンゴになる人は増えるばかり。ヒョウロンカはバッポンテキタイサクが必要と声高に叫ぶのですが……。ふしぎな感染症のお話と、いつかどこかで見たことがあるようなカイギの風景。子どもも大人も医療者も楽しめる岩田健太郎先生の絵本です。

これは面白そう。感染症が専門であるところの筆者の本領発揮という感じがします。是非とも読んでみたかったり。

絵本としての医学書ってのも新しいジャンルかもしれないっすね。

興味がある方はどぞー。

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