資格問題

社会福祉士の上級資格ができるらしいっす

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今、twitter経由で知りました。こんなニュースが。

社会福祉士の上級民間資格を創設- 関連団体、来年度から認定CBNews

一部引用しますよ。

日本社会福祉士会など関連団体は、実践能力の高い社会福祉士の上級民間資格「認定社会福祉士」を創設した。社会福祉士の能力を担保し、キャリアアップを支援することなどが狙い。日本社会福祉士会など7団体でつくる「認定社会福祉士認証・認定機構」(橋本正明・運営委員長)が、来年度から認定を開始する。

これは…ひょっとしたら心理職の国資格化問題を考える上で参考になることもあるかもですよ。

一応、dat落ち対策のため残りも引用。

機構が認定する資格は、認定社会福祉士と、その上の「認定上級社会福祉士」の2つ。

認定社会福祉士は、相談援助業務を手掛けるリーダー的な人材を主な対象とする資格で、高齢、障害、医療といった分野ごとに認定する。取得要件は、▽社会福祉士資格を保有する▽5年以上の実務経験がある▽ソーシャルワーカーに関する職能団体の正会員である▽機構が認める研修を受講している―など。

一方、認定上級社会福祉士は、職場だけでなく、地域や関係機関とも協働している人を対象としたさらに上級の資格。取得要件として、▽認定社会福祉士資格を保有する▽認定社会福祉士資格取得後5年以上の実務経験がある▽基準を満たした論文発表や学会発表の経験がある▽機構が認める研修を受講している―などを満たした上で、試験に合格する必要がある。

質を担保するため、両資格は5年ごとの更新制を採用する。

橋本運営委員長はキャリアブレインの取材に対し、認定社会福祉士制度の意義について、「専門性が明確になり、仕事に対するモチベーションの向上や、キャリアアップ、独立などにつながるのではないか」と述べた。

ご存じのように、社会福祉士はソーシャルワーカーの国家資格ですよね。

で、国家資格の上級資格として民間資格「認定社会福祉士」「認定上級社会福祉士」を作る、と。

正直なところ名称に関してはものすごく紛らわしいので何とかならんもんか?とも思うのですが、まあその辺はどうこう言っても仕方ないでしょう。

そして個人的に思うのは現行の「社会福祉士」では高い専門性は担保できないの?ということであり。恐らく現実としてそうであるから、上級資格を作らざるを得なかったのかなと思います。

うがった見方をすれば上級資格を作ることで、それを認定するためのポストが作られたりするし、さらに5年更新となるとそのたびごとに収入があったり?的なことも思ったりしますが。

心理職の国資格化問題に目を向けると、10月12日づけで一般社団法人 日本臨床心理士会のサイトに臨床心理職国家資格推進連絡協議会・医療心理師国家資格制度推進協議会・日本心理学諸学会連合の3団体による要望書がアップされております。

三団体要望書(pdf)一般社団法人 日本臨床心理士会

そこには、従来からの流れのように名称独占の『心理師(仮称)』の国家資格制度創設に関する要望が書かれております。

今回の社会福祉士の上級資格の件を参考にすれば、国家資格としての『心理師(仮称)』の上級資格として、より高い専門性が求められるような民間資格を認定するといったような制度も考えられるわけですよね。

その辺に関して現実化するのはまだまだ先の話でしょうけれども、こうした近接領域での資格関連の動きにはやはり目を向けていくべきだなと思った次第であります。

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