臨床心理学

臨床心理士としての俺はいつまでぺーぺーなのか?

投稿日:

10/03/26のエントリ、高橋哲郎・野島一彦・権 成鉉・太田裕一編『力動的集団精神療法 ―精神科慢性疾患へのアプローチ』にこんなコメントいただきました。

れな 10-03-26 (金) 13:36

ふと思ったのですが、ロテさんはいつまでご自分のことを「ペーペー」とおっしゃるつもりですか?
拝察するに不惑前後の年齢かと思いますが、謙遜は置いといてもそろそろぺーぺーですと逃げてばかりもいられない年齢であり、お立場だと思いますが。

コメントありがとうございます>れなさん

考えてみたら、臨床歴の長さだけなら既にそこそこなんですよね。精神科臨床に携わってから…うわ、数えてみて驚いた。もう10年以上経ってんじゃん。で、個人面接のイニシャルケースから数えると…あれですよ。(これはもう既に何度も書いてますが)ダメダメ院生だったので、イニシャルケース担当するの遅かったんですよね(当時のSVのその判断は正しかったと思います)。大学院の3年目くらいの時からで…それでもやっぱ10年くらい?

うん。そこそこの長さです。

いや。でもねー…


やっぱりまだまだぺーぺー感が抜けないのです。だって、まだまだ全然勉強足りないと思うし。

いただいたコメントにも「拝察するに不惑前後の年齢かと思いますが」とあるように、確かにそろそろ「アラフォー」(今、大流行の言葉を使ってみた)と呼ばれる時期にさしかかりつつあるわけですが、ホント、まだまだ勉強不足ですよ。そして知りたいこともたくさんあるし。

つか「不惑」を超えたからって、「惑わず」に臨床実践に携わることができる人っているんですかね?もちろん、熟練だったり慣れだったりってことはあるんでしょうけれども、臨床実践で惑わなくなったら終わりというか、つまんなくなっちゃうんじゃないかなあ…。だからこそ、それなりのキャリアを持つ人だってスーパーヴァイズを受けたり、分析系の人だったら教育分析を受けたりするわけでしょ?拠って立つ理論的背景によっては違うのかな?

個人的には「臨床の中で全く惑うことはありません!」(キリッ)なんて言う人のことは、あんまり信用できない感じがするんですけどね。

も一つ。コメントの「謙遜は置いといてもそろそろぺーぺーですと逃げてばかりもいられない」という部分についてですが、ワタクシ、何かから「逃げて」ますかね?自分の臨床能力の未熟さは自分の勉強不足に起因するものであり、別にキャリアの長さの問題ではないと思っているつもりですが…。ついでに勉強不足からこそ、既に述べたように勉強しなきゃいけないと思ってるんですけどね…それでも「逃げて」ますかね?

そんな風に考えていくと、多分、ワタクシは5年後くらいにもまだ「ぺーぺー」を自称しているような気がします(ウソだったらごめん)。それでも今よりは臨床家としての能力が少しでも向上していればいいなあと思いますし、そのためには他力本願ではいかんよなあとも思いますよ。

ちなみに、リンク先の過去ログで話題になっている集団精神療法についてですが、地域でやっている勉強会に定期的に参加するようになってから5年くらい。臨床実践の中でグループに携わり始めてから3年くらいなので、これはもう間違いなく「ぺーぺー」だと思うわけなのですが。

そんなぺーぺーのワタクシなので、今日もお仕事がんばりたいと思います。何か思うところがあった方はコメントなどいただけるとありがたいでございます。

-臨床心理学
-, ,

Copyright© ロテ職人の臨床心理学的Blog , 2024 All Rights Reserved.