10/04/06のエントリで取りあげた番組、NHK教育『あしたをつかめ 平成若者図鑑 no.235 臨床心理士』。
あの時は
密かにではありましたが、ワタクシの周りではちょこっと話題になっていた
なんて書いたんですが、実は一般社団法人 日本臨床心理士会も公認の番組だったようで。
その証拠に心理士会のサイトのトップページの「おしらせ」を見てみると…
2010/04/01 NHK教育テレビ「あしたをつかめ」で臨床心理士が取り上げられます。
2010/04/02 臨床心理士が取り上げられた、NHK教育テレビ「あしたをつかめ」(4月2日放送)再放送のお知らせ
再放送のお知らせまでしっかりと。全然「密かに」じゃないっすね。ワタクシの情報収集能力のアレさ加減にガッカリという感じです。
で、上記過去ログのコメント欄に、最近六月さんからこんなコメントいただきました。
たしかにこの番組,俗情に結託して,というか世の中の人がカウンセラーに対して持っている幻想をうまーく描いているという感じでした。
これでは「臨床心理士=心理カウンセラー」と誤解する人が現れても仕方がありません。それに「この会社の場合」と断りつつも,初任給25万というのは,何か実態とかけ離れてないかい,と。
録画して大学院志望の学生に見せようかと思ったんだが,やめました。
まあそんな感じでしたよねえ。
前にも書きましたが、私は「同業者」という感じは抱きませんでした。もちろん、自分がスタンダードな「臨床心理士」なのかと言われたら、それは非常に微妙なところではありますが、少なくともあの番組に出てた人はスタンダードではないですわな。
そして、あれが日本臨床心理士会公認だとすると(というか、まあ公式のサイトで宣伝してるくらいだから非公式ではありませんわな)、なんだかねえ…って感じがするのです。
あんなプロパガンダみたいなんじゃなくて、いくつかの職場で何人かの臨床心理士資格保持者の本当の実態を取りあげた「臨床心理士残酷物語」的な番組を作った方が、よほど実像に迫ることができるんじゃね?と思ったり。ありがちな「心理カウンセラー像」みたいなのを壊すことができるだけじゃなく、むしろそういう形で取りあげられることは全体の待遇の底上げにつながるんじゃないか、なんてことも考えてみたりする今日この頃なのです。