書店で見つけて気になりました。出たばかりのこちらの本。
日本の医療では、異なる職種が協働するチーム医療が基本になりつつある。そして心理職も専門家チームの中に位置づけられる時代となった。本書では、境界性パーソナリティ障害、発達障害、PTSD、睡眠障害、性同一性障害、女性医療など、精神科医療の最前線で治療にあたる医師が、現場で求められている心理職の姿について論じている。各領域の専門家によるすぐれた論考は、読者に対して、日本の精神科医療の実情を、そしていま日本の社会が必要としている心理職の姿を、はっきりとした形で示してくれるだろう。
出版社のサイトでは目次が見られますよ。
まずチラッと見て思ったのは「また下山先生売れそうな本出しましたね」ってところ。
いや、確かに今日的には非常に重要なトピックですし、私自身も興味はあります。特に「第Ⅱ部 社会的要請のなかで心理職との協働が重要となっている医療領域」「第Ⅲ部 心理職の積極的参加が期待される新しい外来領域」はじっくり読みたい感じだし、「第Ⅳ部 医療機関の運営と心理職への期待」関連の問題は心理職の養成課程とも関わってくるのでこれまた面白そうです。
ホントにツボをついてくるな、と。
ともあれ、将来心理職に就きたい学生からある程度の年数を現場で働いている心理職の人、さらに心理職の養成に関わっていたり資格問題がらみで動かないといけないような偉い先生方まで、幅広い層にとって考えねばならない問題のヒントがつまっていると思います。
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