10/02/05のエントリ、石垣琢麿・丹野義彦監訳『認知行動療法100のポイント』でご紹介した、シンプルな装丁がおしゃれなこちら。
認知行動療法100のポイント マイケル ニーナン ウィンディ ドライデン 石垣 琢麿 金剛出版 2010-01-16 |
同じ監訳者で、同じく東京駒場CBT研究会が翻訳を担当したこの本が最近出てました。
統合失調症を理解し支援するための認知行動療法 (Challenge the CBT) デイビッド ファウラー エリザベス カイパース フィリッパ ガレティ David Fowler 金剛出版 2011-01 |
統合失調症患者が妄想と幻聴への「信念」を手放さずにいるとき,治療者はいかにして理解を進め,支援の手を差し延べることができるのか。
統合失調症患者の問題を精査する構造的アセスメント,個々の患者に適したケースフォーミュレーション,患者のニーズに即した支援テクニック――この三位一体により認知行動療法は,機械的なレディメイドの治療技術ではなく,それぞれの患者に適したオーダーメイドの治療法となる。
本書は,統合失調症患者が抱える問題,その脆弱性ストレスモデル,統合失調症の認知モデルを理解する「理論篇」と,治療契約とアセスメント,自己制御テクニック,患者との協同による統合失調症のモデル構築,妄想と幻声への信念対処法,不適応的な思い込みへの対処法,社会生活障害と再発リスクへの対処法を推進するための「実践篇」から構成される。深遠な理論と適正な実践との両輪から論証される,統合失調症治療を根本から考え抜くための認知行動療法論。
最近、単科精神科での統合失調症患者へのアプローチとして認知行動療法的な技法が用いられることが多くなってきている気がします(あくまでもワタクシの印象です)。
臨床心理士職の国家資格化へ向けて…なーんて邪な考えは関係なく、統合失調症患者と関わる可能性のある心理職の人は、やっぱチェックしといた方がいいっすよ。
職場環境の要因なんかもあるでしょうかれすぐに使えるとは限りませんが、勉強しといて損はないと思います。
ワタクシもちょっとずつやろうかと思っております。
そんな感じで興味のある方はポチっとどぞー。