日本心理臨床学会の会員の皆様におかれましては、既にお手元に『心理臨床学研究 論文執筆ガイド』なる冊子が届いていることと思います。そちらの中身に関してのツッコミはとりあえず置いておきまして、今回取り上げたいのは同封されていた「学会誌バックナンバー在庫処理に関わる特別措置のご案内」についてでございます。
学会のサイトの方にも「事務局からのお知らせ」ということでそちらが送付されたことは書いてあるんですけどね。
心理臨床学研究論文執筆ガイドと、学会誌バックナンバーに関するご案内を、会員の皆様に2012年6月末に発送しました。(2012.7.2)
肝心の内容は書かれていないので簡単に要約いたしますと…
・学会誌『心理臨床学研究』のバックナンバーの在庫が結構多くて保管等で色々大変
・東日本大震災他、災害での被災でなくしてしまった人には無料で配布するよ
・それ以外でバックナンバーの入手を希望する人には送料実費にて配布するよ
ってなことでした。
2012年12月までの期間限定とは言え、被災した研究者への無料配布という措置は非常にいいことだと思います。送料実費での配布もまあいいでしょう。会員全てが大学図書館などでバックナンバーにアクセスしやすい環境にいるわけではないですから。
私が引っかかったのはその次に書かれていた内容です。本文そのまま引用します。
◆本特別措置は、在庫がなくなり次第終了となりますが、オンデマンド方式(在庫を持たずに必要な時に必要な部数のみを印刷・製本する)での対応が可能となりました。
オンデマンド方式にて作成のバックナンバーを希望される場合は、全ての巻・号の入手が可能となります。
希望される場合は、別紙の在庫表に関わりなくその旨お申込ください。
ただし、オンデマンド版は1部1,500円(送料含む)の有料(災害等の被災の方の場合は、本特別措置期間に限り無料にて対応)となりますので、その旨予めご了承ください。
えーと、オンデマンド方式でのバックナンバーの作成ができるということは、つまり電子版での配布も可能であるということでは?
ちゃんと製本されてた方がいいって人もいるかもしれませんが、個人的には必要な文献だけ手元にあればいいのですが…。ネットで配布できれば送料等のコストもカットできるわけですし、万々歳のように思えるのはワタクシだけでしょうか?
確かに学会誌としての性格上、会員以外が閲覧できてしまうのはマズいのかもしれませんが、だったらその辺はしっかり会員限定のID&パスワード等を発行するなりして対応可能なのではないかと思います。
今回、有料でのオンデマンド版の配布が決定したことで、ネット上で無料で閲覧できる可能性が小さくなったようにも思われます。色々難しいことはあるのかもしれませんが、偉い先生方にはその辺をご検討いただけたらと思う次第であります。
…ってどこの誰に言えばいいんだろ?