これは自慢でも何でもないのですが、私は小学生時代、地区の読書感想文コンクールで毎年入賞していました。そのこと自体自慢になるほどのことではないのですが、実際のところ、私の読書感想文はほとんど母が書いていたようなものでした。
もちろん書いていたのは私です。ただ横で母親がほとんど内容について指示していたように思います。で、私は泣きながら(?)それを書くと。さすがに6年生くらいになると一人で書いていたと思いますが。
その後、高校生くらいになって何か書く際に、母親の文章の癖がどこかに身についていることに気づきました。どの辺が?と言われると微妙なんですが、とにかくなんか癖がついていたんですよね。その癖も大学入試のために小論文の練習をするようになって随分払拭されたと思いますが、やはりベースの部分では今もどこかに残っているような気がします。
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最近、色々なブログを読んでいると、全てではないですけど、頭の良い人の書く文というのはやはり上手いなぁと思うんです。どんなに語り口がおちゃらけてたりしても、頭の良さはにじみ出てくるのだなぁ…と。
え?私ですか?私はほら、あんまり頭の良さを誇示するのもカコワルイですからね。そういう知性を感じさせない文章を書いているわけですよはいごめんなさい嘘でした。
私、基本的に文章書くのはそんなに得意じゃないと思うんです(そんな文章を読ませてしまっていてホントに申し訳ない>皆様)。文章書いてて「頭悪りぃなぁ…」と思うこともしばしばです。ベースの所を作ってくれた母親には感謝はしているんですけどね。でもこういう文章力・作文力ってのは積み重ねなのだなぁ…とつくづく思うわけです。
…なんてことを考えたのは、この本を読んだからなのでした。
わが子に教える作文教室 | |
清水 義範
おすすめ平均 |
私、学部時代は塾講師のバイトをずーっとやってて、主に小中学生の国語を教えていたんですね。そんな関係もあって作文指導には前々から興味を持っておりました。「塾講が作文教えるの?」って話もあるかもしれませんが、論述問題はまさに作文ですし、読解能力なんかも作文能力とともに培われる部分はあると思うのですよ。
で、以前も書きましたが、私、この本の著者の清水義範氏の作品は昔から好きでして(このエントリなど参照)、今回もちょっと気になって手にとってみたんですが…
この本、かなり(・∀・)イイ!!です
基本的には親が子どもに作文の書き方…というか文章を書くことの楽しさを教えるには…というコンセプトになっておりますが、これ、親の作文能力向上にもかなり役立つと思います。
内容的には動機づけを高めるところから始まって、一通りテクニックを解説して…それでもテクニック偏重にならず、文章を書くことの難しさ、楽しさといった本質的な部分をしっかり抑えた良書です。
ちなみに読書感想文に関しては…
子供の夏休みの宿題に、読書感想文を書け、というのがあって、多くの子にとっては大変な苦痛になっている。
私の考えでは、読書感想文を書かせるのはいい宿題ではない。あれはむしろ害が大きいほどだと思う。
なぜなら、小・中学生にとって、読書感想文を書くのはむずかしすぎるからだ。本を読んでその感想を書けというのは、要するに書評のようなものを書けと言っているわけで、そんな高度なものが子供に書けるわけがない。
しかも、読書感想文を書くということには、よい子ぶりましょう、おりこうぶりましょう、という臭みがプンプン漂っている。推薦図書の中から一冊読んで感想を書くというやり方の中に、とてもいい本で感動しました、と言うしかないという圧迫がある。
何かうまいお世辞を言わなきゃいけないんだ、と思って本を読むなんて苦痛で、本を読むことまで嫌いになってしまうのだ。
とのことで、まさに「禿しく同意」ですよ。
でも読書感想文は書かなきゃいけないわけで…で、どうするかということについてもちゃんと書かれております。その辺りは実際にお読みいただけたらと。
こんな本を発見したこともあって、最近作文が気になっている私なのでした。
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 初級編―医学と教育との連携で生まれた 大森 修 明治図書出版 2004-07 |
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 中級編―医学と教育との連携で生まれた 大森 修 明治図書出版 2004-07 |
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 上級編〈1〉―医学と教育との連携で生まれた 大森 修 明治図書出版 2004-07 |
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 上級編〈2〉中学生向き―医学と教育との連携で生まれた 大森 修 明治図書出版 2004-07 |
うちの娘が作文を書くなんて、まだまだ当分先のことですし、そもそも私がうまく教えられるかなんて全くわからないわけなんですけどね。
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