心理・精神医学本

Jerome Groopman・Pamela Hartzband著『決められない患者たち』

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今日、書店で見つけてちょっと気になった本がこちら。

医療上の決断を迫られたとき、患者の心はどう動く?
悩む患者。主義を貫く患者。いつまでも決められない患者。医療上の決断に際して、患者は何を考えているのか? 心理学、統計学などの研究を紹介しながら、患者の内面を分析していく。ハーバード大学医学部教授による患者と医師に密着したルポルタージュ。

出版社の紹介ページでは目次と序文が読めますよ。

決められない患者たち医学書院

ちゃんと中身を読んでおらず、当たり障りのないことしか言えないのでちょこっとだけ。

実際のところ、医療現場では様々な場面において「患者による決定」が求められます。そして自分自身の身体の(あるいは精神の)問題であるからこそ、なかなか決定できないということもわかりますし、「決定できないことの意味」とか「決定に至る過程」みたいなものには非常に興味があります。

ただ、気になることが一点。これ、訳本なんですよね。

欧米文化圏では「自ら決定すること」が非常に大きな意味を持つらしいです。学部から大学院時代、そして現在も心理療法がらみの英書を読んだりすることがあるんですが、その中で結構“decision”に関することが言及されてた気がします。

その辺は権利意識とか色々絡まってるような気もしますが、詳しいところはわかりません。

他方、我が国においてはどうでしょうか?

欧米の「患者」と比較すると、「決められない患者」は遥かに多いのではないでしょうか?

…と考えると、果たしてこの本に書かれていることが、どこまで日本の「患者」に適用されるのか非常に気になるのです。

…いや「そんな言うならお前が読んで確かめてみろよ」とか言われちゃうと困ってしまうわけなんですが。ただ時間が出来たら(いつの話?)読んでみたい一冊ではあるなということで備忘録的に。

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