昨日久しぶりに、寝る前に絵本を読んでくれと、次女に頼まれて読み聞かせした本です。
タイトルに惹かれて購入したことすら忘れていましたが、改めてしっかり読んでみると、シュールでありかつ考えさせられる内容だなあと思いました。
「人間とは何か?」とか「労働とは何か?」みたいなことを。
こちら。
平和な山おくの森に冬眠しているクマがいた。その森に人間がきて,木を切りたおし工場を作った。眠りからさめたクマが出ていくと,なんと工場の労働者にされてしまった。国際アンデルセン賞受賞画家の代表作。
一瞬、資本主義批判的な感じを受け「冷戦時代の共産圏の絵本?」とも思いましたが、著者はスイス生まれだそうな。確かに共産圏だったらむしろ「労働礼賛」的な感じで、少なくともこんな絵本にはなりませんわな。
まあ、ホントにシュールな内容です。そして、工場労働者として強制的に働かされるクマが、最終的にどうなってしまうのか、読み聞かせしながらドキドキしてたりしました。
最後は救われた感じにはなる…んですが、なんだか不思議な読後感の残る絵本でした。
万人にオススメ!って感じではありませんが、とりあえず対象は読み聞かせするなら4、5歳からということなので、子どもの反応を見つつ読み聞かせするのがいいんじゃないでしょうか。
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