その結果、こちらやこちらを見ると、一般に大学は「卒業」で大学院は「修了」となっているようです。そんなわけで「大学院を卒業」という話を聞いていると、どこか大学院生だったりするのに「学部気分」を感じてしまうのかもしれません。
で、思い出した事。
以前、私のところに実習に来ていた学生さんから大学院の話を聞いていたとき、自分達のことを「生徒」と言っていたことがありました。三省堂「大辞林 第二版」によると「生徒」とは
(1)学校や塾などで教えを受ける者。
(2)特に小学校の児童や大学の学生に対し、中学校・高等学校で教育を受ける者。
であり、「学生」とは
学校で勉強する人。主に、大学で勉強する人をいう。
との記述があります。
本人にそういう気はないのかもしれませんが、自分を「生徒」と呼んでしまう学生さんはどこか「生徒気分」があるのかなと思ってしまいます。というか、そのことを指摘された学生さんが非常にびっくりしていたのが私としては印象的でした。
何が言いたいのかというと、「心理臨床に関わる者であれば自分の使う言葉には敏感になりましょう」ということでした。面接場面では相手の言葉はもちろん、自分の言葉一つ一つに神経をとぎすましている必要があると思います。日常場面でもそこまでではないにせよ、やはり自分の言葉に注意を向けることは大切です。
自戒を込めつつ、そんなことを語ってみました。私も誤字・脱字なんか多かったりすると思うんですが、ドシドシつっこんでください。私が泣かない程度に。