心理・精神医学本

『医師が患者になるとき』

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購入してはいないのですが、気になる本があったので備忘録的に。
こんなの出てたんですね。

医師が患者になるとき 医師が患者になるとき
松島英介 保坂 隆

メディカルサイエンスインターナショナル 2009-05-28
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近年関心が高まっている医師のメンタルヘルスについての知識をバランスよくコンパクトにまとめた1冊。医師の精神疾患に関して、治療上問題となる要点、さらには予防にも言及している。医学界に特有な様々な因子と、"完璧主義"などの医師の心理的特性をとらえ、それに基づいた対応について具体的な症例をあげて明快に解説。精神科医はもちろん、あらゆる診療科の医師が自らのメンタルヘルスのために読んでおきたい内容。


三省堂書店公式ブログでも紹介されておりますよ。
三省堂書店 公式ブログ 神保町本店 - 神保町本店 新刊『医師が患者になるとき』のご案内です
…って、紹介文が出版社のサイトからのコピペに文末をちょこっと変えただけってのはどうかと思ったりするけど、自分も余所のことは言えなかったりするので以下自粛。
えーと…
精神医療の現場でそれなりに長く働いていますと、まあ医師に限らず色んなスタッフがいますわな。「お前の方が患者なんじゃないか?」とか思うような人。
まあ実際に向精神薬を服用している医療関係者は結構いますし、それでそれなりに社会生活を送ることが出来て、臨床実践に支障を来さなきゃ何の問題もないんですけど。んでも、そう簡単にもいかないわけで、それを考えるとこういう本はそれなりに意義があるのだろうなと思います。
んでもって、こういうケースでよく取りあげられるのはうつ病なんでしょうけれども、パーソナリティ障害とかも含めて詳しく言及してある辺りがナイスな感じ。
訳本なんで文化的な背景が違うために必ずしも日本の医療現場に当てはまらない部分もあったりするかもしれませんが、類書も少ないですやっぱそれだけで読む価値のある本なのではないかと。
06/08/28のエントリ、医療スタッフのメンタルヘルスとか心理職にとっての課題とか倫理とかでも取りあげたこちら

オウン・メンタルヘルス―医療スタッフのためのストレスマネジメント オウン・メンタルヘルス―医療スタッフのためのストレスマネジメント
坪井 康次

中山書店 2005-01
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これくらいですかね。内容的に近いのは。
こういう本で、心理職に特化した和書って出ないんでしょうか。このご時世で心理職を取り巻く様々な環境を踏まえると、心理士のメンタルヘルスって相当重要な問題だったりするんじゃないかと思うんですが、研究論文とかでも意外にそういうのないんですね(今、ちょこっと検索した限りの話ですけど)。
誰か書きません? or その手の研究、してみません?病んでる心理士って少なくないでしょうし(笑…って実際は笑えない)、それなりに需要はあると思いますよん。

お時間あれば順位確認後戻ってきていただけると大変うれしゅうございますよ学問・科学ランキング

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