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『美味しんぼ』101巻が近年にないくらい面白かったのでご紹介してみる

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先日のエントリ、本日のお買い上げ(漫画オンリー)で注文した本。ぶっちゃけ『美味しんぼ』以外は全部楽しみにしてました(実際面白かった)。そして『美味しんぼ』は相変わらず惰性での購入でしかないわけなのですが…
珍しく面白かった!
のでご紹介。

美味しんぼ 101 (101) (ビッグコミックス) 美味しんぼ 101 (101) (ビッグコミックス)
雁屋 哲 花咲 アキラ

小学館 2008-02
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…なんかAmazon.co.jpのカスタマーレビューでほとんど言われてしまっている気が…まあいいや。
101巻の第2話(っても9回連続)は「食の安全」ってことで、食品添加物、農薬、畜産における抗生物質投与の問題などが扱われております。
農薬とか畜産の問題はまあ焼き直しっつーか、何度か取り上げられていることですが、食品添加物に関する実験がかなり興味深かったです。
それだけでは甘すぎて飲めないブドウ糖果糖液糖水溶液に色素(原料は石油だったり、昆虫だったり蚕の糞だったり…って後者2つは天然色素なわけですね)、酸味として合成されたビタミンC(これが「レモン○個分」という表記につながる)、香料を加えることで子どもが喜んで1瓶くらい飲むジュースになる。結果として計量カップに半分程度の砂糖と同じ量の糖分を摂ることになる、と。
さらに、カップ麺の豚骨スープをやはり食品添加物メインで作ってみせる実験などもされております。
てか、こちらの本の著者が実名で登場してその実験をやっております。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
安部 司

東洋経済新報社 2005-10
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廃棄寸前のクズ肉も30種類の「白い粉」でミートボールに甦る。コーヒーフレッシュの中身は水と油と「添加物」だけ。「殺菌剤」のプールで何度も消毒されるパックサラダ。虫をつぶして染めるハムや健康飲料・・・・・・。

食品添加物の世界には、消費者には見えない、知らされていない「影」の部分がたくさんあります。「食品製造の舞台裏」は、普通の消費者には知りようがありません。どんな添加物がどの食品にどれほど使われているか、想像することさえできないのが現状です。

本書は、そんな「食品の裏側」を、食品添加物の元トップセールスマンが明した日本ではじめての本です。いま自分の口に入る食品はどうできているのか。添加物の「毒性よりも怖いもの」とは何か。安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのか。

本書は、それらを考える最良の1冊になっています。

こちらはカスタマーレビューでもかなり評価が高いわけですが、だったら別に『美味しんぼ』じゃなくこっち読んでりゃいいんじゃね?ってツッコミはなしの方向で。
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でもまあ、それでも食品添加物がバリバリに入った食べ物はきっとこれからも食べるんだろうし、農産物・食肉・魚なんかに関しても少なからず危険な物を摂らざるを得ないって面はあるのかなあとは思います。
ただ、知っているのと知らないのでは何か違うんじゃないかとも思いますし、知ることでよりいっそう気をつけるようになるってのはあるかなと。
そんなことを考えさせられた1冊でした。
ちなみに漫画としてのストーリーの面白さに関しては、既に全く期待していないのでノープロブレムです。これからも私みたいに惰性で買ってしまう読者がいる限り『美味しんぼ』は不滅な気がします。
ともあれ、興味のある方はどぞー。『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』の方をw

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