※このエントリはエロとか違法モノとかに嫌悪感を感じる方は読まない方がよいかもしれません。ついでにこのエントリは違法な行為を助長することを目的としたものでもありません。むしろ逆なんですが、それでも読んで不快な思いをされたらごめんなさい。
長女が生まれる前まで、愛読してた雑誌があります。『裏モノJAPAN』って雑誌なんですけど…知ってますか?
アングラ系というか正に裏モノ系の雑誌でして端的に言うと有害図書ですね(エロ企画も満載ですしね)。たぶんコンビニでは売ることはできないレベルの雑誌である気がします。
なので、娘が生まれてからは購入するのは避けてるのですが…暇な時には書店で立ち読みをしたりします。
具体的にどんな内容の雑誌なのかと言いますと…最新号はこちら↓
裏モノJAPAN (ジャパン) 2006年 08月号 [雑誌]
鉄人社 2006-06-24 |
特集 ヤクザまる裸!現役50人に聞いた極道の素顔、好きなタレントから組長に言えない秘密まで/今月の裏モノリポート-超穴場!僧侶専用出会い系サイトがオイシすぎ/駐禁取締りの民間監視員から逃れる方法
バックナンバーもなかなかアレな感じの内容になっております。
裏モノJAPAN (ジャパン) 2006年 07月号 [雑誌]
鉄人社 2006-05-24 |
裏モノJAPAN (ジャパン) 2006年 06月号 [雑誌]
鉄人社 2006-04-24 |
そもそもキャッチコピーが「体験ベースの欲望追求・娯楽雑誌」ですから。やっぱ有害図書です。
で、その中で結構楽しみにしていた連載がありまして、それをまとめた文庫が出ているのを発見しました。こちらです。
裁判長!ここは懲役4年でどうですか 北尾 トロ 文藝春秋 2006-07 |
Amazon.co.jpの商品の説明からコピペ
ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる。殺人、DV、詐欺、強姦…。突っ込みどころ満載の弁明や、外見からは想像できない性癖、傍聴席の女子高生にハッスルする裁判官。「こいつ、絶対やってるよ!」と心の中で叫びつつ足繁く通った傑作裁判傍聴記。
ということで、裏モノ系のライターが、野次馬根性にもとづいて司法についての知識ゼロの状態で裁判の公判を傍聴しはじめてからの記録です。
帯には「離婚、DV、強姦、詐欺、殺人、強制わいせつ・・・真にリアルな人間ドラマは、裁判所にある。面白すぎ」とありますが、まさにそんな感じ。
はっきり言って視点は不謹慎です。野次馬根性で「他人の不幸」「他人の悲劇」を鑑賞しているわけですから。その辺の批判は単行本版のレビューにもいくつか書かれています。
裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴 北尾 トロ 鉄人社 2003-11 |
でも、確かに面白いのです。
私は法律に関しては(とりあえず自分の専門に関わること以外では)全くの門外漢ですし、傍聴もしたことはありません。裁判の制度や関連する専門用語もよくわかりません。そういったレベルの人間にとっては勉強になる部分もあります。で、何よりも裁判というのがどんなものなのか、傍聴したことのない私みたいな人間にもその様子が生々しく伝わってくるのです。
我が国では近く裁判員制度を導入することが決まっております。
参考:裁判員制度 - Wikipedia
文庫版の解説で直木賞作家の角田光代氏も述べているように、もし自分のところに裁判員の役割がまわってきたとしても、この本を読んでいればそれほど困惑しないのではないのかと思います。てか、これ読んで一度傍聴してみたいという気にもなってきました。恐らく同じ感想を持たれる方は少なくないはず。
単行本では続編も出ております。
気分はもう、裁判長 北尾 トロ 理論社 2005-09 |
身近で小さないざこざから、窃盗・サギ・殺人にいたるまで―。法廷を覗けば、どんな事件にも人間ならではの底知れぬドラマがある。「裁判なんて、カンケーないよ」というきみを、スリリングでエキサイティングな傍聴の世界へご招待しよう。中学生以上。
さらりと読める内容ですし、でも色々考えようと思えば色々考えられる内容です。
興味を持たれた方は是非とも読んでみてくださいな。マジお薦めです。
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