資格問題

【想定の】つなでさんの「政治活動宣言」について【範囲内】

投稿日:

心理職の国家資格化実現検討委員会のつなでさんが、12/24のエントリ、いっそう力を合わせてでこのようなをおっしゃってます。

この1年いろいろな状況を見ていて、心理的専門的援助をもっと広く人々に利用してもらえるものにするためには、心理職がまとまって社会的政治的に活動する必要があるのではないかと考えるようになりました。今までは、たぶん、政治的でなさすぎたのではないかと思います。もう少し政策・制度に参加できないと、広く社会の役に立てないのではないかと思うわけです。そして、社会に十分参加できない職種のままでは、若い人材を確保できなくなってしまうと思います。

これは事実上の「政治活動宣言」(「私は政治活動に参画するよ」という宣言)と捉えてもよろしいかと思います(違ってたら訂正してくださいね)。
私はつなでさんがこういうことを言い出すんじゃないかなぁと前々から思っておりまして、11/8のエントリ、ネット上で匿名で資格問題について論じることはそれに対する牽制の意味も持たせて書いていたのでした(つなでさんからもコメントはいただいていますが…なんだか主旨が変わってきてませんか?)。


いや、別に政治的な活動をするのがいけないというわけではないのですよ。それは確かに必要であり大切なことです。でもそれって既に心理職のトップの人たちは長年やってきたことだと思いますよ。
そして問題なのは、「心理職に就いている人々がこれまで政治活動に関心がなかった」ということではなく、むしろ「(つなでさんや私も含めた)心理職に就いている人々がこれまで資格問題についてあまりにも知らなさすぎた」ということなのではないでしょうか?
つなでさんは

異なる意見が内部にあるままでよいので、全体としてひとつの方向を目指して進もうという意識を持つことが必要ではないかと思います。そして、その中で、医療制度の中の国家資格化の要請とどう折り合うのか、そろそろ結論を出すべきときが来ていると思います。

とおっしゃっていますが、意識の変革だったり知識の普及だったりということについては実際に動く以前に個々の心理職の資格問題に対する意識を高めるということがむしろ必要だと思います。その中でブログだったりネットだったりが力を発揮する…というのはつなでさんもご理解されていることでしょう。
現在、私は国家資格化に対しては大変悲観的な考え方を持っておりまして、心理職のトップの人たちが総入れ替えになるくらい世代交代が進まない限り、この問題は進展しないと思っております。個々人の意識が変わって来つつあるとは言うものの、それくらい政治的しがらみ(「基礎と臨床」だったり「医師と心理職だったり」…あぁくだらねぇ!)というのは根深いものがあると思います。「そろそろ結論を出すべきとき」って…何をそんなに焦っているのでしょうか?
つなでさんは

政治的にと言うと、とても大きくなろうとしているのかという誤解を受けるかもしれませんが、そうではなくて、ただ、社会の中に今ある心理的専門的援助のニーズを、適切に満たせるような人員の確保と基盤の整備が必要だと思う、というのが私の意見です。適正規模になりたいということです。

ともおっしゃっていますが、じゃあ適正規模ってどのくらいなんですか?つなでさんは私が出した「宿題」にまだ答えてらっしゃらないですよね?私の「宿題」というのは単に

医療現場には心理職に対してどれぐらいのニーズがあるのか、データを示しなさい

ということだけではなく、そのニーズを満たすのにはどの程度の能力の人材が必要であるかということも含まれています。

「うつ病」「自殺予防」「ニート対策」等々

という問題に精神科医でもなく、PSWでもなく、はたまたボランティアでもなく、心理職がいかに関わることができるのか?どれくらいの人数が必要なのか?そしてそれに関わる心理職はどの程度のレベルの人たちなのか?ということですよ。
その辺を見誤った(故意かもしれませんが)のが現行のスクールカウンセラー制度であり(あれは修士修了したばっかりのぺーぺーがやる仕事じゃないですよね)、その轍を踏んではいかんと思うのですよ。
そんな基本的なところも満足に議論していないのに

そろそろ結論を出すべきときが来ていると思います。

もないと思うんですがねぇ…。
…なんて言っている私は「足を引っ張る人」なんでしょうかね?
あ、最後に一つ。実名を出しての政治活動はまっぴらごめんですが、飲み会誘ってくださったら(近場で予定が合えば)行きますんでよろしくです。

そんな寂しがり屋のロテ職人に応援クリックを一つよろしく→人気Blogランキング

-資格問題

Copyright© ロテ職人の臨床心理学的Blog , 2024 All Rights Reserved.