臨床心理学

ちょっとツッコミ

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 仕事がんばろう宣言をした矢先に何なんですが、takashiさんのさいころじすと日記の1/27の記事、「カウンセラーになりたい」と言うけれど④にちょっとツッコミ

カウンセラーの仕事についての説明会なり講演をすると、終わった後で、何人かやってきて、ちまたで話題の猟奇殺人などについての話題を振られることが多い。「何でこうした行為をしたのか知りたい」、「先生は、犯罪者の深層心理についてどう思っていますか?」てな具合で。
こうした話題を振ってくる人は、精神分析に興味を強く持っている人が多いし、また「心理学=精神分析」だと勘違いしている。カウンセラーは精神分析を知っているとも思っている。しかし、、世間のイメージとは違い、臨床心理学自体が、心理学のごくひとつの領域に過ぎず、さらに精神分析は臨床心理学のひとつのトピックスでしかない。心理学を学んだからといって、臨床心理学を学んだからと言って精神分析的な理解ができるわけではない。家族療法やブリーフセラピーが大好きな私にとっては、こういった話題を振られると困ってしまう(笑)。

 そうした人はさらに「精神分析=精神を分析すること、深層心理を解明すること」だという勘違いをしているような気がします。
 精神分析にそうした側面がないわけではありませんが、こうした人々はよくTVや雑誌でみかける「~を精神分析する」といったフレーズに強い影響を受けているような気がします。だいたい、そういうことをやっている人たちって心理学畑の人というよりは、精神病理学を専門とする人が多いし(香山某しかり、小田某しかり)、精神分析(や精神分析的心理療法)というのは間違っても「精神を分析すること」ではなかったりします。
 んじゃ、精神分析的な治療って何かってのをかなりざっくり言ってしまえば、治療者との関係の中で生じてくる感情なんかを取り上げながら、患者・クライエントに自己を洞察させていく、という方法だったりします。そこには「猟奇殺人好き」な人が思うような「分析」という要素はないように思いますよ。
うまくまとまらないんですが、そんな感じで。とりあえず仕事しよう。
#ホントはトラックバックできればいいんですけどね…はてなってトラックバックできるはずですよね?何か設定しなきゃいけないのかな?

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