資格問題

一資格一法案に対する反対声明の件でちょこっと補足

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昨日のエントリ、日本臨床心理士養成大学院協議会理事会による一資格一法案に対する反対声明についての補足。というか、長くなりすぎたのもあって付け足し。

さて、昨日も引用しました、臨大協見解(pdf)のこの部分。

この議決が行われたとき、11の都道府県臨床心理士会から要望・意見・疑問点等が書面で出され、加えて少数の個人から意見が書面で出されている。また、複数の理事からも反対発言が出されている。


昨日はこの後の「水面下」という辺りを問題にしましたが、ここ。11都道府県臨士会からの書面って、どこの臨士会ですか?公式文章であるからには、その辺を明記すべきじゃないかと思うのですが(じゃないと、本当にそんなものがあったのか検証できないですよね)。

そして、「要望」と「意見」と「疑問点」だとずいぶん主旨も異なってくるのではないかと思いますが、11都道府県臨士会の中で明確に「反対」の意を表明していたのは、どこなんでしょうか?てか、会員の総意として明確に「反対」の意を表明していた臨士会はあったのでしょうか?

その辺は「少数の個人からの意見」についても同じ。

そりゃあ、色んな考えの人がいるでしょうから、一部では反対意見も出るでしょうよ。でも反対意見を表明してるのがあくまでも「一部」「少数」であるならば

一資格一法案が含みもつ内容を都道府県臨士会代議員が十分に理解していなかったためであると考えざるを得ない。

と断定することはできないでしょう。

それと同時に、この文章を読む限りでは「一資格一法案が含み持つ内容を十分に理解していれば、それに賛成するはずがない」ってことが言いたいように思われるわけなんですが、それだってあくまでも個人の主観でしょう。少なくとも私個人は「一資格一法案が含み持つ内容」を私なりに理解した上で(ついでに、そこに至るまでの経緯をふまえた上で)、この案で進めていくことには賛成しておりますよ。

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でもって、今回のこの反対声明。その基本的な論旨は昨年末に届いたあの「ガムテべったり封書」と一緒です。

【笑えるくらい】いわゆる国家資格問題に関する見解【意味不明】(09/12/29)

あれについて、私はO塚御大個人のご意見が多分に反映しているのではないかと思いましたが、今回反対声明を出した臨大協の役員一覧を見てみると…

(平成21(2009)年4月1日現在/任期満了日:平成23(2011)年9月30日)
会長
石川 啓(学校法人帝塚山学院 理事長)

理事
乾 吉佑(専修大学大学院 教授)
江口 昇勇(愛知学院大学大学院 教授)
大塚 義孝(帝塚山学院大学大学院 教授)
大野 博之(福岡女学院大学大学院 教授)
皆藤 章(京都大学大学院 教授)
川原 稔久(大阪府立大学大学院 教授)
橘 玲子(新潟青陵大学大学院 教授)
宮田 敬一(大阪大学大学院 教授)

監査役
岡堂 哲雄(聖徳大学大学院 教授)
下山 晴彦(東京大学大学院 教授)

(見やすいように改行等は若干変更)

はい。当然のようにO塚御大も入っております。

いや、別に個人がどんな意見を言おうと勝手ですし、議論の中で全会一致で「反対」であったならばそれはそれでいいですよ。

でもね、完全に自分が希望するような形にならないからって、これまで多くの人たちが議論し、なんとかたどりついた妥協点なわけで、そうした人たちの努力を無にするような行為ってのはいかがなものかと思うわけですよね。

そんな感じで引き続き皆様のご意見(反論も含む)をお待ちしております。

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