07/04/18のエントリ、下坂幸三著『心理療法のひろがり』そして『アノレクシア・ネルヴォーザ論考』復刊でご紹介したのに引き続き、下坂先生の業績をまとめた本が出ました。
フロイト再読 下坂 幸三 中村 伸一 黒田 章史 金剛出版 2007-06 |
金剛出版の紹介文よりコピペ。
本書は,雑誌「精神療法」誌上にて連載中から評判の高かった「フロイト再読」を中心に編まれた,著者最後の論文集である。
変容する現代社会に生きる患者のもつ難しさ――慢性の空虚感,徹底した他者指向,内省の乏しさ,平凡嫌い等々――に対し,著者はフロイトそして東洋思想といった古典から学び,その英知を生かした独自の「常識的家族面接」で応じた。
本書では,晩年の著者が到達したこの心理面接の「作法」と,その考え方に至る道筋を辿ることができる。
初心者からベテランまで,すべての治療者にとって,日々の面接の指針たりうる知恵に溢れた,まさに温故知新という言葉がぴったりの一冊である。
「常識」というとこれが思い出されるわけですが…
心理療法の常識 下坂 幸三 金剛出版 1998-05 |
最近、個人的には古典的精神分析と日常臨床(医師の診察だったり、あるいは心理職による心理面接だったり)との繋がりを考える機会が多かったりするんですが、そうした考察を深めていくのに今回出た『フロイト再読』は役に立ちそうです。
…とかなんとか言いながら「再読」どころか未だにちゃんとフロイトを読みこなしていないわたくしなのです。
一度はちゃんと読んでみないとなぁ…『フロイト全集 』ねぇ…。
勉強とか研究とか色々と大変ですが、好きなことをやっているのだからがんばろうと思う今日この頃でございますよ。あんまりまとまってませんがそんな感じで。
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