資格問題

心理学検定?

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心理学の一分野または心理学と深い関係を持つ学問に関連した学会、40学会(平成18年2月現在)が加盟する日本心理学諸学会連合という組織があります。


サイトの方を見ますと、その目的についてこう書かれています。

各学会がそれぞれに専門分化した視点からの研究・教育や組織の発展にのみ専念し続けたとしますと、場合によっては、心理学(あるいは心理学界)全体としての調和ある発展が阻害される可能性も生じ得ます。そこで、同じく心理学という共通の基盤を持つ各学会が、相互の連携を密にして、心理学(界)全体として直面する問題と取り組み、全体的最適化の見地から適切な施策・解決策を立案・実行していこうというのが、このような連合体を結成した主要な動機です。

果たして加盟40学会が「心理学という共通の基盤」なんてものを持っているのかどうか、実は怪しいところだったりもしますが、その理念というか理想はわからなくもありません。

平成16年6月に開催された第12回理事会で、基礎資格に関わる認定・検定制度のうち、まず「心理学検定」の制度実施に向けて準備を進めることになりました。

だそうで、最近の動きとしては

検定に関する規定細則(理事長案)が提示され、これを各学会で検討の上、18年5月中旬末までに、学会としての方針・意見などを連合事務局へ回答することがきまる。
臨床心理士・医療心理師の国資格化に関する資料を各学会で検討し、その結果にもとづいて、この問題に積極的に関与していく方向で、連合としての方針を決めることとなる。
「認定心理士」の問題について、日本心理学会との間で、代表者による協議が再開される。

とのこと。
「心理学検定」…一体どんな問題が出るのでしょうか?ま、各領域まんべんなく(実験・生理・知覚・認知・教育・社会・発達・臨床etc...)出題するとなると、内容的にはかなーり浅いものになりそうですが(概論の教科書レベル?)…。
で、「基礎資格に関わる認定・検定制度」ということで、どんな使われ方をするのでしょうか?
あれですか。日心の「認定心理士」に変わる制度ってことになるんでしょうか。確かに「心理学を学びました」という証明にしかならないにせよ、決められた科目の単位+3万なり(でしたっけ?)を納めることでゲットできる資格にどんな意味があるのか微妙なところではあるので、「検定」を行う意義はあるのかもしれません。
でも日心が金づる…いやいや、貴重な収入源を手放して、この「検定」をどの団体が主体となって、どのような経済的背景の元に行うのか…
とりあえず今後の動向に注目したいと思います。何か情報がありましたらタレコミぷりーずです。

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