で、よくある(いや、あんまりないかもしれない…)困っちゃうパターンをまとめてみました。
1)所見はあるけど、どうしてそうなるのかなぁ?
…しっかり結論とかは書いてあるだけど、何でそんな結論に至ったのかが分からなくてこまります。
2)所見はあるけど、結局何がいいたいの?
…色々たくさん書いてはあるんだけど、結論がよくわからない。てか長すぎて読む気がしない。
3)そもそも所見がついていない
…医師の紹介状だけ…ってパターンですね。これはよくあります。「心理検査によると~」と紹介状に書いてはいるものの…やっぱり何でそうなったの?と思います。
4)心理検査はやっているようだけど、どうやら所見は書いていないらしい
…最悪です。結果は口頭で伝えているのかもしれませんが、そのソースの妥当性を判断することは不可能です。
この辺りをふまえて、私が所見を書く際に気をつけていることを挙げると
●他の心理士が見て、なぜそういった結論に至ったのかわかるようにする
…基本的にロールシャッハやWAIS-Rなどの数値データは全て載せます。ですから、ロールシャッハのSummary Scoring Table(Exnerでいうところの構造一覧表)はフォーマットを作ってありますし、WAIS-Rのプロフィールは原版をコピーして貼り付けるようにしてます。描画も原版のコピーを添付します。
●医師が読んだ時に、分かりやすい言葉で書く
…心理士は専門用語を使いたがりがちですが、できるだけ専門用語は使わずに、例えば内科医などが読んでも理解できる表現を心がけてます。
●「まとめ」をつける
…医師は忙しいです。長々とした所見を読んでる暇はないかもしれません。なので、とりあえずこれを見ればわかるという「まとめ」の項目はつけておきます。
●できるだけ、結果を口頭で伝える
…所見を書くのは当たり前なんですが、でも細かいニュアンスだったり、特に重要な部分を理解してもらうために、結果はできる限り口頭でも伝えるようにしてます。日々のコミュニケーションは大事です。
●結果を丸投げにしない
…自分が関わったからにはやっぱりその後は気になります。リファーされる時には心理検査所見を添付するようお願いしますし、あるいは心理療法が適用になるようなケースの場合は所見にその旨を書いたりもします。
なんて感じになるでしょうか。
現場で検査をとってらっしゃる方はどんなことに気をつけているでしょうか?
#こんなの書いている暇があったら1つでも多く所見を書け…って話もある