あまりにもインパクトのあるタイトルだったので思わずチェックしてしまった本。
本書は、医師にとって必要とされている外来診療の、いわばテクニック集といってよいであろう。こう言うと味もそっけもないが、患者さんに対する愛情が根底になくてはならないということが肝である。患者さんに対する愛情、医師に対する信頼感という枠組みの中で発せられていい言葉や行動があるものである。医師自身が、まず自分の立ち位置をよく確認して、患者さんとの人間関係を、よく認識して接することが最も重要なのであると確信している。(推薦の序より抜粋)
ということで医師向けの本であり、個人的にはあんまり関係なかったりするのでした。
出版社のサイトはこちら。
リラックス外来トーク術 じゃぁ、死にますか?(新興医学出版社)
著者は帝京大学医学部外科准教授であり、漢方も使うという方。上記リンク先の出版社のページから目次を見ると「僕の外来診療 【話し方編】」と題して、タイトルにもなっている「じゃあ、死にますか?」の他、「一緒に死ぬまで頑張ろうぜ」「今度は娘さんにおむつ替えてもらいなさい」「僕には治せません」「いわゆる老衰ですね」等々、これまたセンセーショナルなセリフが実際の外来での診療の中でどのように使われたかが書かれておりますよ。
心理療法やカウンセリング場面でなくとも、通常の精神科診療の中でも使うのはかなりのテクニックが必要そうな言葉が多いっす。てか、私には無理です(まあ医者じゃないしね)。
その他、クレーム対応だったり、著者の外来診療のスタイルや考え方の変遷など、色々面白そうな内容が盛りだくさんだったり。
医者だけでなく、診察を受ける患者の立場で読んでも面白い本かもしれないです。
興味のある方はどぞー。