心理・精神医学本

津川律子・遠藤裕乃著『初心者のための臨床心理学研究実践マニュアル 第2版』

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書店で見かけて「キター!!!!!」と思ってAmazonさんを見てみたら、「この本は現在お取り扱いできません」って…。出たばかりのはずなのに。予約分だけで在庫切れってことですか?それともまだ入荷してないってこと?

ともあれ、以前ご紹介させていただいて(というか、私自身も読者の方からご推薦いただいたわけですが)、かなり好評だったあの本の第2版が出ましたですよ。

客観的な視点から事例を振り返り,その結果を研究論文として発信することは,クライエントに対する心理援助と同様,臨床家にとって不可欠の仕事である。本書は,臨床心理士や臨床心理学を志す読者に向けて書かれた「研究の進め方と論文の書き方」を解説した好評既刊マニュアルの第2版にあたる。

事例研究の留意点や統計データの集計法,文献の集め方,クライエントからの事例発表許可の取り方,読みやすい論文の仕上げ方,投稿時の注意点などが詳細に取り上げられる。本書をかたわらに置き,臨床実践についての問題意識さえあれば,初心の研究者からベテラン臨床家まで,堅実な研究論文を書き上げることができるよう配慮されている。また,チェックリストや用語集,ワンポイント・メモなども収録され,初心の研究者への論文指導のマニュアルとしても有用といえる。そして今回の改訂増補にあたって特筆すべきは,倫理規定の改訂などにともない,より高水準のエヴィデンスをたたえた研究論文執筆のためのマニュアルとしてリニューアルされたことが挙げられる。

臨床と研究の両軸で活躍する二人の著者によって共同執筆された本書は,臨床心理研究のよき道しるべとなろう。


出版社の紹介ページはこちら。

初心者のための臨床心理学研究実践マニュアル(第2版)金剛出版

目次を見ていただければわかるかと思いますが、そりゃあもう手取り足取りな感じで、これ一冊読めば臨床心理学の分野における研究の進め方がわかってしまうわけですよ。

さらに「第6章 研究発表のスタイル」は「第1節 論文作成:調査研究編」「第2節 論文作成:事例研究編」にわかれており、それぞれどのようにまとめていくのかが詳細に書かれておりますですよ。なにがアレって、事例研究に関してはそのまとめ方について参考になる本は非常に少なかったりするので、事例研究をまとめたいと思っている人はマストバイなのではないかと思いますよ。

そういやこちらも出てからずいぶん経ちますしね。

そんなこんなで、事例研究に限らずこれから修論をまとめたり、あるいは現場に出てから研究をしようと思っている人にはかなり役立つ一冊だと思います。恐らくAmazonさんでも近々購入可能になるでしょうから(売れそうな本なのに販売機会の損失じゃないかと思いますよ>金剛出版さん)、それほど急がないのであれば待っててもいいでしょうし、「今すぐにでも欲しい!」ってな人は楽天ブックス7net、あるいはお近くの書店にでご購入されるのが吉かと。

わたくしもAmazonさんで出たらポチりたいと思います。

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