心理・精神医学本

稲田俊也・岩本邦弘著『観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド 改訂版』

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研究をやろうと思うと…事例研究とか質的研究の一部の場合はそうじゃないですが、どうしても数量化するための尺度が必要となってきます。ただ病院臨床の場合、患者を対象としてデータを取ること、例えば質問紙に答えもらったり、各種心理アセスメント技法を用いたりするのが、症状・状態的に難しかったりすることもしばしばあります。
そんな時に役に立つのが他者による症状評価・状態評価です。
こちらの本にはそんな評価尺度が100、掲載されております。

観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド 観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド

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100の評価尺度を収録した、精神科領域の臨床評価・臨床研究に役立つ1冊!

本書は、観察者によって評価が行われる精神症状全般を対象とした評価尺度および、さまざまな個別精神症状の客観的な重症度評価の尺度について述べ、観察者が、各々の評価尺度の概要や開発された経緯や背景について理解を深め、活用できるよう、原典や総説、信頼性・妥当性に関する報告、日本語版に関する文献を可能な限り紹介。臨床精神医学研究における試験デザインを検討する際にどのような評価尺度があるのか、また、その信頼性や有用性を確認したいときに原典や総説にたどりつけるよう編集されています。

改訂版では、初版刊行後に公表された新知見や日本語版の評価尺度を追加し、100の評価尺度を収録。また、精神障害別の掲載順ではなく、日本精神科評価尺度研究会の評価尺度略称委員会で決定した略称のアルファベット順に並べて紹介しています。

臨床現場で使える尺度に関しては、こちらなんかにも結構まとめられておりますが…

心理測定尺度集(3) ?心の健康をはかる?適応・臨床? 心理測定尺度集(3) ?心の健康をはかる?適応・臨床?

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自己評価尺度がメイン(というかそれしか載ってない?)なので、研究したい人にはかなり便利かもです。
ただ、出典は掲載されておりますが、日本語版の尺度の現物は載っておりませんので、実際に使用する際には原典に当たるか、その筆者に問い合わせるなどする必要があるかと。
で、も一つ残念なのは、アマゾンさんでは在庫がないらしく「通常1~2か月以内に発送します」となっていること。
楽天ブックスの方は現時点では在庫があるっぽいです。
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観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド改訂版

「へー、こんな尺度があったのか~」的な掘り出し物(?)もあったりするかもしれません。興味のある方はどぞー、です。

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