以前も何度か書いている話題ではありますが、実習生などからよく聞かれる質問に「精神科で実習するのに持っていた方がいい本ってありますか?」ってのがあります。
持ち運びできる…という点から考えると、とりあえず…
DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引 American Psychiatric Association 高橋 三郎 大野 裕 染矢 俊幸 医学書院 2003-08 |
これは必須ですね。
で…
こころの治療薬ハンドブック 青葉 安里 諸川 由美代 星和書店 2006-03 |
これも必須ですね。
あと、以前ご紹介した…
精神科研修ハンドブック 岸本 年史 海馬書房 2005-04 |
これはポケットに入るくらいのサイズなのが良いですね。薬に関してコンパクトにまとまっているのが良かったりします。
で、この辺を持っていれば実践的な面ではとりあえずオッケーなんですが、(DSM以前の)従来診断だったり精神病理学的な概念だったりといった知識も実はあった方がよかったり…というわけで、持ち運びできるサイズの辞典は結構便利だったりします。
で、以前はこれを奨めておりました…
精神科ポケット辞典 加藤 正明 三浦 四郎衛 浅井 昌弘 保崎 秀夫 大塚 俊男 弘文堂 1997-03 |
が、9年ぶりの改訂版が出ましたよ。
精神科ポケット辞典[新訂版] 加藤 正明 保崎 秀夫 三浦 四郎衛 弘文堂 2006-05-25 |
Amazon.co.jpの「商品の説明」よりコピペ。
出版社/著者からの内容紹介
定番の用語辞典を最新の動向に合わせて大幅改訂!◆精神科医、研修医、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士をはじめとする精神医療に関わる全ての方に。
◆上記スタッフの教育・養成機関および学生に。
必携のポケット辞典、待望の改訂版です。本書の特色
◇前回の改訂から9年、重要な用語の変更や制度の改革などを受け、新たな項目の追加および全項目の見直しと記述のリニューアルをしました。◇最新の用語はもちろん、歴史的な用語や精神医学的に用いられることのある一般用語にも目配りして項目を収録しました。
◇ハンディタイプを維持しつつ、読者の要望にお応えして文字を大きくするなど、読みやすさを工夫しました。
◇和文、欧文、人名の詳細な索引を付し、読者の検索の便を図りました。
…と「かゆいところに手が届く」内容になっております。
精神科に実習に行く人だけじゃなく、心理職を目指す人や現職の方にとっては必須の一冊ではないかと。
参考になれば幸いでございます。
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