心理・精神医学本

菊地かほる『これがMSWの現場です―医療ソーシャルワーカーの全仕事 心に寄り添う技術ケーススタディ40』

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近年、総合病院で働く心理士の数も増えており(ソースなし。多分)、精神科以外の診療科で働くというケースも増えてきているわけですが、そうなってくると「PSW」(Psychiatric Social Worker)ではなく、「MSW」(Medical Social Worker)と一緒に仕事するってパターンも多くなるんじゃないでしょうか。

じゃあ、MSWってどんな仕事してるか知ってます?「いまいちよくわからん」って人もいるんじゃないでしょうか?

そういう人のための入門書としていい感じかもしれません。こちらの本。

これがMSWの現場です―医療ソーシャルワーカーの全仕事 心に寄り添う技術ケーススタディ40 これがMSWの現場です―医療ソーシャルワーカーの全仕事 心に寄り添う技術ケーススタディ40

医学通信社 2010-04
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MSW(Medical Social Worker : 医療ソーシャルワーカー)は今,医療機関にとって欠かせない職種となっています。

MSWを目指す人,MSWの新人,MSWの仕事に悩みや行き詰まりを感じている人,MSWと関わる仕事をする医療者――の方たちに向けて

◆MSWになる方法
◆MSWに求められる基本的な心得・知識・ノウハウ
◆MSWの仕事内容のディテールとその留意点
◆MSWの迷いや悩みから見えてくる医療制度の矛盾や社会の病巣
◆1ランク上のMSWになるための秘訣やアドバイス

――を経験豊富なMSWの第一人者が明快に解説しています。MSWを目指す人にはもちろん,現職MSWにも役立つ,とっておきの1冊です。


バリバリの専門書ってわけでもないので、専門外の人でもサラっと読めちゃうと思います。で、制度や法律的なことだけではなく、実際のケースについても多くの例を挙げて触れられているので、MSWの仕事について理解しやすいんじゃないかと思いますよ。

…で、ふと思い出したんですが、当ブログでは5年くらい前から学校臨床におけるソーシャルワーク的視点の必要性について述べてまいりました。

スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(1)(05/02/03)

まあ、それ以前から同じようなことを言ってる人はたくさんいたと思いますが、それ以降も実際にスクールソーシャルワーカーの話題が出てきたりして、やはり学校現場においてソーシャルワーカー的な役割が求められることは増えてきてるんじゃないかと思うのですよね。

実際に現在も学校臨床に携わっている心理の人って多いと思うんですが、じゃあ、その人の中でどれくらいがソーシャルワークについて知っているんでしょうかね。あるいは、どのくらいの人が実際にソーシャルワークについて勉強してきているのでしょうか。

ちゃんと勉強してきたって人は少ないんじゃないかと思うですよ。

そして、そんな中で力のある人ってのはきっちりソーシャルワーク的な働きが出来てる人なんじゃないかとも思うですよ。

そんなこんなで、とりあえずこの辺の本でソーシャルワークの基礎的なところから初めてみるのはどうでしょうか。

ついでに、上記の本をネットで探している際、こんなのも見つけてしまいました。

MSW相談室、ナツミです。 Vol.1 (KADOKAWA CHARGE COMICS 11-1) MSW相談室、ナツミです。 Vol.1 (KADOKAWA CHARGE COMICS 11-1)
大倉 かおり

角川書店 2008-02-05
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人は病院に病気やケガだけではなく、人生そのものを持ってくる!患者とその家族の様々な悩みに応え解決する仕事・ソーシャルワーカー。医者でもない、看護師でもない、もう一つの専門家の活躍を描く!

病院での悩み事、なんでも相談に乗ります!駆け出しSWは今日もガンバるのだ!!

私、西野ナツミは、医療相談室に勤める駆け出しのソーシャルワーカー。いろいろ失敗もするけど、尊敬する倉田先生やギャンブル好きのルミ子先輩に囲まれて、今日も明るく元気にガンバるのだっ!

【MSW】「メディカル・ソーシャルワーカー」の略。医療行為を受ける人が抱える経済的あるいは社会的問題、及び社会復帰などに対する協力・援助をする専門家。医療相談員。

こんなんあるんすか。全く知らんかった。よかったら併せてどぞー。

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