臨床心理学

郵送での質問紙調査にまつわる疑問

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数日前、私宛の郵便が職場に届いておりまして、差し出し人は某大学院の方のようでした。で、私はその方と面識がないのですが、とりあえず中身を見てみたところ、「修士論文研究ご協力のお願い」と質問紙(A4・4枚)が入っておりました。
心理臨床実践に携わる人を対象にしているようですし、このブログをお読みの方で同じ方から調査依頼が来たという人もいるかもしれません。
で、3点ほど疑問に思ったことなど。


まず一つめは「何で俺のところに?」ってことです。
恐らくは臨床系の学会の会員名簿から臨床現場で働いている人を無作為にピックアップしたのでしょうが、だったらどの学会の名簿からどういった方法でピックアップしたのかくらいは記載しておいてもいいんじゃないでしょうか?
…こんなこと気になるのは私だけでしょうか?
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二つめは「結果のフィードバックは?」ってことです。
臨床現場でのアセスメント結果をクライエントにフィードバックすることが近年重視されてきておりますが、それと同じでやっぱ結果は気になりますよね。
学会発表なり投稿論文なりで発表することでフィードバックってことにする手もあるかもしれません。だったらそう記載すればいいでしょうし、確実にそういう形で公表するかどうかってのは少なくとも現時点ではわかりません。
結構気になる内容ではありますし、実際のところどうだったのか結果は知りたいです。
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三つめは「そういう疑問を本人にぶつけたくとも住所以外のアクセス方法がわかりません」ってことで。
上記のような疑問を抱いたのであれば、まあ実際本人に聞いてみるのが早いわけですが、連絡先は住所以外ありません。せめてメールアドレスくらいつけてくれてもいいんじゃねーかと思うわけで…。
そういう個人情報を公開してしまう危険ももちろんありますが、一応調査対象は全員臨床家であり恐らく名簿で連絡先を公表している人たちなわけですから、危険性は少ないと思うのですがねえ。
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つか、今手元にあったこの本をちょろっと見てみましたが…

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「第4章 方法」のp.90-91「コラム 研究倫理をふまえた質問紙の表紙とは」ってところにこう書いてありますよ。

忘れてはいけないのが、調査実施者の氏名と連絡先です。この連絡先は、調査に対する問い合わせを受け付ける窓口の役割も有しますので、一番対応しやすい連絡先を記しておきましょう。

インフォームドコンセントは、調査前に行うものだけではありません。「希望者に対しては、結果の概略をフィードバックする」といった、調査後の配慮も忘れてはいけません。

全くその通りでございますよ。
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そんなわけで上記の辺りは配慮した方が、きっと回収率も良くなるでしょうし、調査データの質も向上するのではないかと思うわけですよ>K大学N研究科のOさん
とりあえず一応回答しようとは思っていますが、「※最後に、この研究・アンケートについて、何かコメントがありましたらお願いいたします。」ってところに今書いたようなことは記載しておこうかと思った次第。
これからの時期、同じように郵送での調査依頼をされる学生さんもいらっしゃるかもしれませんが、今回書いた点についての配慮は是非ともお願いいたしたいものです。

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