7月ですよ。今年ももう半分終わったですよ。早いですよ。
…と毎年のように言っている気もしますが、気にしない。
そんなわけで、恒例のアレです。
ちなみに第1四半期のTOP5はこちら。
・2009年第1四半期売れ筋ランキング(09/04/02)
第5位 面接法
第5位 発達障害児への心理的援助
第5位 めざせ!ポジティブADHD
第3位 エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方
第1位 心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方
第1位 断る力 (文春新書)
なぜか勝間和代が1位を獲得した前四半期とどれだけ顔ぶれが変わっているのかが注目ポイントだったりします。
ってなわけで、ひあうぃごー。
第5位は同数で2点
集中講義・精神分析 上 (1) 藤山 直樹 岩崎学術出版社 2008-11 |
気鋭の精神分析家である著者が、読者に自らの考える精神分析の本質をダイレクトに伝える講義。初心者から専門家まで、生きた精神分析に触れることのできる好著。
2008年売れ筋ランキング第7位のこちらが再浮上。間違いない良書。下巻が楽しみなんですが、いつ頃刊行されるのでしょうねえ。
初出エントリ:【ワタクシ的には】藤山直樹著『集中講義・精神分析 上巻』【今年のNo.1】(08/12/05)
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第5位
精神科における予診・初診・初期治療 笠原 嘉 星和書店 2007-02 |
外来診察用手引きとして多くの人に読まれてきた名著が、大幅に加筆訂正され復刊。著者流の診察における配慮やコツが、具体的に平易な言葉で述べられている。「客観的」手法が優勢である今日、それに偏らず、診察で人間の全体をとらえ、治療に繋ぐ作法をわかりやすく説いてくれる類のない書。
こちらもまた名著。順当な感じ。予診とったりが仕事になってる人、あるいは研修の一貫でそういうことをやってる人は多いと思いますが、未読の方は是非。
初出エントリ:【相当】『研修医のための精神医学入門 第2版』【良さげ?】(09/03/31)
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そして第3位も2点。
精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に 馬場 礼子 岩崎学術出版社 1999-09 |
本書は、著者の臨床実践と指導経験を基にしながらも、極力だれにでも通用する心理療法の基本を提示しようと試みた。初めてのクライエントに出会う前に、一通り頭に入れておいてほしいことを書いた。
当ブログ的ベストセラーのこちらもまた再浮上。未読の人は読め。
初出エントリ:【読みやすくて】精神分析的心理療法の実践【(・∀・)イイ!】(05/03/03)
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第3位
精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に 馬場 禮子 岩崎学術出版社 2008-07 |
またまた来ましたれーこタソ。昨年の日心臨の書籍販売ではかなりの数が出てました。
上記『精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に』とセットで買ってる人が多いっぽい。
初出エントリ:【で、】馬場禮子著『精神分析的人格理論の基礎』【この本どうなの?】(08/08/22)
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そして第1位。
第1位
やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ―ソーシャルワーク・福祉の力でどこまで回復できるか 中村正利 遠見書房 2009-05-01 |
統合失調症者の陰性症状に効果のあるグループミーティングをし、多くのメンバーを社会復帰に導いている精神保健福祉士による、刺激的な統合失調症への非薬物療法的アプローチのすすめです。もちろん、生物学的治療をまったく無視するわけではないですが、社会・心理療法を並行すれば、より実際的な「治癒」が進むはずです。本書では、その理念と理論と実際のところを詳述しました。
来ました。
デイケア等に関わっている人にはマストバイなこの1冊。イイ感じの勢いをキープして堂々の第1位です。
初出エントリ:【遠見書房の】『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』【新刊2冊】(09/04/09)
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ってな感じで、実は前四半期と全く顔ぶれが変わっていたのでした。まあ、前四半期の売れ方が当ブログ的には若干変な感じだったということもあるのかもしれませんが(勝間が1位だったし)。
とりあえず、第3四半期も参考になる書籍紹介ができたらいいなと思ったり。
ぼちぼちがんばりましょう。死なない程度に。
そんでもって、お時間あれば順位確認後戻ってきていただけるとうれしゅうございますよ→学問・科学ランキング