こりゃまた確実に売れそうな本ですな。
シナリオで学ぶ医療現場の臨床心理検査 津川 律子 篠竹 利和 誠信書房 2010-09-03 |
医療現場での心理検査の実施手順・臨床実務を解き明かした手引き。心理検査を依頼されてから終えるまでをシナリオ形式で示しながら個々の場面での注意事項を解説。また各章後半には「詳説」を設け心理検査実施上のポイントも示す。シナリオでは総合病院から開業クリニックまで様々な規模の医療現場を取り上げ一人職場でも対応できるように構成した。
出版社のページには
こんな本はなかった!検査実施のお作法マニュアル
とありますが、まさに「お作法マニュアル」という名前がふさわしいかと思います。
実際、医療現場で働いていると「心理検査?とれますよ(とりあえず)」レベルでは対応できないことが色々と起こったりします。オーダーを出してくる医師も様々だし、当然のことながら患者も10人いれば10人みんな違います…だからこその心理アセスメントなわけですが。
その辺の細かいところを踏まえて、そして日本の医療現場の現状を踏まえた上でのこうしたマニュアルってのは初めてかもしれません。
詳しい内容は出版社の紹介ページをどぞー。
誠信書房―書籍情報
http://www.seishinshobo.co.jp/40063a.html
基本的には院生からビギナー向けってところでしょうか。将来医療現場で働きたい人、医療現場で働き始めてすぐの人はマストバイかと。
しかし「実践家養成」を目指すのであれば、こういう内容こそ大学院で教えるべきだと思うのですが、実際のところは教えられる人材も少ないのかもなぁ…と思ったり。ただ、このレベルまで教えていくとなると、修士課程の2年間では足りないのかもなぁ…とも思ったり。
とりあえず興味がある方はどぞー、です。