スクールカウンセラー 臨床心理学

スクールソーシャルワーカーについてよく理解できた気がする件

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教室

13/10/17のエントリ、スクールソーシャルワーカー関連の新聞連載を読んでみて考えたことでスクールソーシャルワーカー(以下SSW)について、私なりのまとめが出来たようにも思ったのですが、これを受けていくつかコメントいただきました。

まずはブログのコメント欄にて「ホールトン」さんから。ほぼ全文引用させていただきます。

SCでやっておりますがSCとSSWは明確に業務内容や求められることが違うと思いますよ。

まず拠点となるのが前者は学校ですが、後者は担当が幾つかの学校を含む行政リアなので、事務所です。要請があれば車なりで出向いて学校に向かうわけです。

業務内容も、SCがコンサルテーションなり心理面接なりで長期的な関わりを当事者に対してするのに対して、SSWは学校と児相などの連携機関との調整や、関係者を集めたケース会議で各々の役割を固めるなどが得意です。

とまあ、結局、教科書的な説明になってしまいましたが、私の勤務する地域ではお互いの長所がうまく機能しております。まあ、各自治体で役割もまちまちで住み分けが曖昧な点も多いのかもしれませんが、、、

twitterの方でも何件か…。

考えてみたら、例えば病院でも「まともに機能している」ソーシャルワーカーはチーム医療の中でもコーディネートの機能を担ったりするわけですよね。医師や看護師がその役割をワーカーに明け渡すということが条件であり、そういう意味でも「まともに機能している」ということが前提になるのですが…という話で昔、妻と議論…というかガッツリ論破されたのをすっかり忘れてました。

私の妻は総合病院のワーカーでした。ちなみに私と職場は全く違うところですし、出身大学も妻は私と違って難関大学出身でして…まあ、我が妻ながら職業人としても尊敬できる人ですよ…ってのは余談でした。

で、それが教育領域においてはホールトンさん言うところの「学校と児相などの連携機関との調整や、関係者を集めたケース会議で各々の役割を固めるなどが得意です」という話になるのですね。

あー、なんかかなりすっきりしました!

SSWが導入されるまでは、その役割を担う職種がなかったために、スクールカウンセラー(以下SC)が行わざるを得なかった、と。もちろん児童精神科医のきょうさん(@kyo556)がおっしゃるように、当然「対人援助は包括的な視点と環境調整が必要なので、ワーカー的視点は全てのSCが持ってるものと信じたい」んですが、SSWに専門的にその役割を担ってもらうことで、SCの専門性もより発揮しやすくなる…というのが理想なのだろうなと、ようやく理解するこができました(私の間違ってたら、どなたかご指摘ください)。

そして、先日某所で教えていただいたのですが、文部科学省のウェブページ平成23年度スクールソーシャルワーカー実践活動事例集という書類が掲載されておりました。

これがなかなか読み応えがある内容でして、皆さんにも是非読んでいただきたいです。

私が読んでみて思ったのは、もちろん書かれていない内容も多いはずですが、SSWとSCの連携がうまくとれているか否かは、地域によってかなり格差はありそうだなというところでした。それぞれが上手く機能している地域であれば援助の効果も向上しそうですが、出来るSSWとアレなSCの組合せだったりすると、SSWは大変だろうなあとも思ったり。

また、特に地方によってはSSWとして従事する人達の所持している資格もかなりバラバラで、必ずしも社会福祉士や精神保健福祉士が行っているわけでもないのだなあということもわかりました。

なんかまだ勘違いしてる部分はあるかもしれません。そういった点についてはご指摘いただけたらと。あ、コメント等くださった方々、本当にありがとうございました。

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