資格問題

心理職の国家資格創設の問題に関して北里大学医学部精神科主任教授 宮岡等氏のブログから

更新日:

宮岡等著『精神科必須薬を探る』

1月10日の宮岡等氏のブログ記事

Twitterの方では昨日つぶやいたのですが、北里大学医学部精神科主任教授、宮岡等氏がこんなブログ記事を書かれておりました。

心理士の国家資格化宮岡等のブログ

氏の主張の要点のみ引用します。

ここまで議論して国家資格化されず、また現在の心理士の知識や技術にばらつきが大きいことも考えると、病院内での心理士の業務を、例えば「心理検査だけ」のように、制限せざるをえないかもしれません。検査だけなら心理療法やカウンセリングほどの副作用はないでしょう。病院は患者さんに対して提供できる診療の質を絶えず問われているのです。


元々はFacebook内の議論から来ているようで、より詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

宮岡等氏のFacebookウォールの1月10日のシェアから始まる議論です。

ええと…色々と言いたいこともあったりしますが、私があの場に実名でコメントする勇気はないですし(色んな意味で)、かと言って皆さん実名で議論されている中「ロテ職人」のアカウントでは説得力もないと思いますので静観したいとは思いますが、ここで言える二つの点についてのみ言及させていただきます。

藤山氏の発言について

まず、臨床心理士の養成にも深く関わってらっしゃる藤山直樹氏の発言は、やはり説得力があるというか、現状を把握されているのだなあというのが見て取れます。

その藤山氏が

医者の訓練を十分にすれば、宮岡先生のおっしゃるように、心理士の業務にそれほど頼らないでも精神科臨床は可能な気がします。

とおっしゃっていることに関しては、やはり精神科臨床の現場にいる心理士としては危機感は持たねばならないと感じます。

「もっと危機感を」とのことですが…

そしてその危機感に関連してもう一点。

宮岡氏はこうおっしゃっています。

現場の心理士さんがもっと危機感を持って、もっともっと声をあげてくれないかなぁと思います。

確かに現場の心理士で「危機感を持って」「発言している人達」はいますよ。

例えばこちらとか。

臨床心理士の職業的専門性と資格を考える有志の会のホームページ

その発言とは…上記のホームページを見ていただければと思うわけなんですけれども。

医師の立場から資格認定協会を見ると

とりあえず、宮岡氏のFacebookのウォールの当該コメント欄で発言されているのは、皆さん医師です。そしてほとんどが精神科をご専門とされている方々です。

その中ですら

日本臨床心理士会が反対している理由を整理します。

1、「臨床心理士」の『臨床』が外れるのに反対。
2、「医療・保健、福祉、教育・発達、司法・矯正、産業等の実践諸領域」に限定されるのが反対。
3、「臨床心理学」を学んだマスター以上が受験資格。
4、更新制の資格であるべき。

あっさりまとめたので異議もあるでしょうが、こんなとこだと思います。

(この「日本臨床心理士会」は「資格認定協会」の誤りである旨は後のコメントで指摘されております)

ちなみに認定協会は反対の理由を公言したことはなく(決定の過程にはいろいろおっしゃるのですが)話し合いさえ拒否するというpassive-aggressiveな態度で牛歩戦術。

こうした認識がされているということは(仮にそれが一部の医師の認識であったとしても)、最も危機感を持たねばならない点なのではないかと個人的には思ったりします。

思うところのある心理職の方は是非とも宮岡氏のウォールにコメント投稿していただけたらと思います。私は現世の様々な事情を鑑みてご遠慮させていただきますが。

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