書店でみつけて気になった本です。
こちら。
インドネシアで生まれ、オーストラリアで育ち、アメリカで映像人類学者となり、今はイェール大学で教える若き俊英が、べてるの家に辿り着いた――。7か月以上にも及ぶ住み込み。10年近くにわたって断続的に行われたフィールドワーク。彼女の目に映ったべてるの家は果たしてユートピアかディストピアか? べてるの「感動」と「変貌」を、かつてない文脈で発見した傑作エスノグラフィ。付録DVD「Bethel」は必見の名作!
出版社の紹介ページでは目次の他、監訳者あとがきが読めますよ。
・クレイジー・イン・ジャパン[DVD付](医学書院)
あと、原宿カウンセリングセンター所長である信田さよ子による、長野毎日新聞2014年9月28日版に掲載された書評も。
原文は英語だが、訳者たちの文章も美しく、アメリカ文学を一冊読了したような読後感におそわれる。研究者という姿勢を超えて伝わる溢れんばかりの情緒のせいである。おそらくそれは著者の立ち位置と深くかかわっている。日本人の両親をもち4カ国で育ち、アメリカの大学で教える彼女のアイデンティティーの揺らぎと、べてるの家とが深いところで共振しているのだ。
何がすごいって、医学書院の本って高いじゃないですか。こちらはDVD付きで税込み2376円ですよ。見た感じ、紙質はそんなに良くなかったので、その辺りでコスト削減した結果の頑張った価格なのかなという感じ。
とりあえず「いつか読みたい」リストに入れたいと思います。そんなわけで、ワタクシの備忘録的な記事なのでございましたとさ。
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