弊ブログの読者の皆様におかれましては「今さら」感満載なお話かもしれませんが、やっぱり触れておかねばならないかな、と。
安倍さん、明日解散するってよ。
そして、衆議院の解散を受けまして、今国会で審議される予定であった(衆議院文部科学委員会に付託されていた)公認心理師法案も廃案になるらしいっすね。
この件に関して、公認心理師法案の成立を推進する三団体(臨床心理職国家資格推進連絡協議会・医療心理師国家資格制度推進協議会・日本心理学諸学会連合)から関係各方面への文書が出されているそうな。
カズ先生のホームページ(日心連理事長 上野一彦氏)や日本認知心理学会 イベント情報で閲覧可能です。
こちらでもコピペしてみますよ(改行等は読みやすいよう修正してます)。
平成26 年11 月14 日
臨床心理職国家資格推進連絡協議会 会長 鶴 光代
医療心理師国家資格制度推進協議会 会長 織田正美
日本心理学諸学会連合 理事長 上野一彦
公認心理師法案関連について
公認心理師法案の扱いにつきましては皆様の注目されておられるところと思いますが、国会解散の動きが出てきた状況ですので、現状での情報として以下をご連絡申し上げます。なお、国会解散も確定ではありませんので、あくまで現状に関する観点のみのご連絡となります。どうぞよろしくご高配ください。
記
①11月14日現在、法案はまだ「廃案」にはなっておらず、「廃案になる可能性がきわめて高い」という状況にある。
② ここ数日の動向をまとめると、(11月14日に予定されていた)文部科学委員会で審議される直前(11月13日)に国会解散が行われるであろうという状況が生じたために、限定された重要法案以外は審議入りできなくなり、このまま解散が実現すれば廃案が確定する。
③ 11月12日の時点では、衆議院文部科学委員会理事の民主党議員が1時間の確認質疑を行い、それを議事録に残し、原案のまま通すということで、各党の了解が得られていたことから、審議入りすれば衆議院は通る状況にあった。 つまり今回は解散がなければ法案は衆議院を通るはずであったが、解散という<不可抗力>の事態が生じたために、残念ながら、通らない可能性が出てきた。
④ 廃案ということの意味は、法案の内容が全て無になり、再度提出するためには新たな法案を作らねばならないと言う意味ではなく、本法案の再提出が可能である。過去にそのような経緯をたどって成立した法案は複数ある。
以上
この文書、元々は⑤という項目もあったようですが、日本認知心理学会 イベント情報によると「特定の投票行動を誘導するとも受け取られかねない表現がみられた」ため修正・削除されたとのこと。
せっかくここまで来たのに残念という思いもありますし、特に本法案の成立にご尽力されている諸先輩方のご心中はお察し申し上げます。
とは言え、上記文書にもあるように「廃案=無になる」というわけではありません。
同業者の中で「政治には興味がない」という方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。しかし、自分達の将来に関わる法律が成立するか否かの瀬戸際の状態は続くわけですから、今回の解散・総選挙は改めて政治に対する関心を高める良い機会となるのではないかとも思ったりします。
そして、本法案の成立前の修正(どうやればそんなことが可能なのか、私には未だにわかりませんが)を求める方々におかれましては、引き続き頑張っていただければなと思う次第でありますよ。