一昨日のエントリ、雑誌『臨床心理学』第15号第1巻の特集は「シリーズ・今これからの心理職① これだけは知っておきたい医療・保健領域で働く心理職のスタンダート」です…そして第14号第6巻を紹介し忘れてたで書いたように、最近なかなか書店を訪れる機会がなかったのですが、やっぱり行ってみるものですね。色々と読みたい本がありました。
今日ご紹介するこちらは「読みたい本」というか「手元に置いておきたい本」でしょうかね。
DSM-5診断を実践するためのファーストステップ
精神疾患の世界的な診断基準DSM-5の米国精神医学会オフィシャルシリーズの1冊。DSM-5に即した精神科診断面接の進め方を平易に解説し、30分間での面接の進め方や各疾患での患者への具体的な質問例など実践的なノウハウを豊富に掲載。マニュアル、手引ともにDSM-5日本語版への参照ページを各所に掲載し、本体とセットで使いやすい。DSM-5診断を明日から実践したい人のためのコンパクトガイド。
出版社の紹介ページでは、目次と序文(原著者によるものと訳者序ですね)が読めますよ。
・DSM-5 診断面接ポケットマニュアル(医学書院)
昨年、当ブログでもぶっちぎりで売れまくった『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』を補完する一冊ではないかと思いますよ。
正直、心理職としては「診断」は仕事ではないわけですし、ぶっちゃけ、精神科医の皆様にとってもこのまま「構造化面接」として使うのは難しいかと思います。ただ、DSM-5が精神科臨床の中でどのように使われるのか(使われ得るのか)を考える一つの大きなヒントになるかと思います。
訳者序にはこうあります。
1982年に初めて『DSM-III 精神障害の分類と診断の手引』の訳著を出版してから,DSMシリーズの関連訳書では,ケースブック,つまり症例集が中心であった.
そうなんですよね。ケースブックは確かにこれまでもありましたが、こういう「面接法」についてのマニュアルはなかなかなかったんじゃないでしょうか。
そんなこんなで興味がある方、特に精神科医の皆様方はお手元においておくと吉なのではないかと。もちろん、心理職の皆様も興味がある方は是非ともポチっとどーぞ。