先日、書店で見つけたこちら。
ゆかいなそうなマンガが書かれた表紙と、この大きく書かれたタイトル(副題はとりあえず目に入らなかった)。それらに惹かれて手にとってみて…やられたと思った次第。
なぜ、精神科は心の病を治せないの?
なぜ、精神科はすぐにクスリを勧めるの?
なぜ、発達障害が最近、流行っているの?
精神医学のカラクリを暴露し、その理由を解明する――医師生命を懸けた書き下ろし!「マンガといっても侮られては困ります。マンガが描かれる背景に関しては、文章で説明を加えており、『精神科は今日も、やりたい放題』では書くことのできなかった内容がいくつも含まれています。つまり『精神科は今日も、やりたい放題』は告発本として精神医療の現場に即した形で書いていますが、その闇はあまりに深く、その背景にあるものや業界裏話のさらに裏側までは書ききれていないのです。その点でこの本はマンガという形態でわかりやすくお伝えするよう努力していますが、精神医学とはどこまで根が深く悪行を働いているのか、をあらためて徹底的に追及した本であるといえます」(「はじめに」より)
はい。そういう本です。
出版社のページはこちら。
…ですが、まだ新刊案内のコーナーに本書の情報はアップされておりません。
よく見ると、著者はTwitterやFacebook(後者は見てませんが)で活躍中のこの方ですね。
精神薬の薬害を考える会 幹事(HN東洋医) 著書「精神疾患・発達障害にきく漢方薬」「日本の薬漬けを斬る」「精神科は今日も、やりたい放題」など。精神医学の闇、医療の闇をつぶやきます。 精神医学/精神薬/副作用/依存症/禁断症状/栄養学/薬害/東洋医学/診断のウソ/医療の闇
ブログもあるらしい。
とりあえずちらりと見ただけなので反論らしい反論は書きませんが、色々主張されているその根拠が見当たらないのは何故?と思いました(ええ、私が見落としているだけだと思います)。
最初は「今さら反精神医学?」と思いました。書かれているのはまあ、色んなところで散々言われていることですし、それに対しての反論も散々されているはずです。
で、次は「今だから反精神医学なのか?」とも思いました。発達障害がらみのことも色々書かれておりますし(その辺はちょっと熟読したい感じではあります)。
最終的に思ったのは「いつの時代も反精神医学を求めている人がいて、そういう人がいる限りこういう本も出続けるのだろうなあ」ということでした。
個人的には買う必要がない本だと思います。でも、こういう本を求めてる人もまたいるんだろうなあというのはわかります。それで何らかの利益が得られるのであればいいのですが、当事者の立場の人が不利益を被ることはないのかなあと心配だったりもします。
繰り返しますが、私個人としては全く買う必要のない本です。理由はAmazonさんのレビューを見ていただければわかる人にはすぐわかるかと。
恐いもの見たさで読んでみるのは…やっぱりお勧めしないっす。そんな時間とお金があったら、まだこちらを買った方が幸せになれるはず。
そんなこんなで以上、本日の「トラップにやられた!」でございました。…もっと反精神医学とわかりやすいタイトルをつけてくれよ…ああ、あれか、やっぱトラップなのか…。