元々は研修医向けの本なんだけど、臨床心理学系大学院生の病院実習の際にもお勧めでございますよってことで当ブログで何度か取り上げているこの本。
精神科研修ハンドブック 岸本 年史 海馬書房 2007-04 |
・【病院実習の】精神科研修ハンドブック【友】(05/12/13)
・【アレの改訂版が】病院実習に持っていきたい本【ついに出た!】(06/03/01)
・医療現場へ実習に行かれる学生さん必携の3冊(06/04/14)
Amazonではずっと品切れなのですよね。んじゃ、絶版かというとそういうことでもないらしく、出版社のサイトの既刊案内にはしっかりと残っておりますですよ。
海馬書房:精神科研修ハンドブック
「名著!」って類の本ではないんですが、初歩的な知識がかなりコンパクトにまとまっているという意味で、いい本なんだけどなあ。
ちなみに楽天ブックスには在庫ありました。意外に使えるな楽天。
【楽天市場】精神科研修ハンドブック第2版:楽天ブックス
まあ、それはともかく…
関連本でいいのがないか、探してはいたんですよ。んで、コンセプトはちょっと違う感じがするんですが、見つけたのがこれ。
研修医のための精神医学入門 石井 毅 星和書店 2004-01 |
これはこれでなかなかイイ感じ。
医師における精神科的視点の重要性から、2005年度以降、国家試験を合格した医師全員に精神科での研修が義務づけられる。本書は、それら全ての研修医を対象に、精神症状の捉え方の基本、精神疾患の初期症状への対応、また社会復帰や支援体制の現状などをわかりやすく解説したタイムリーな学習書である。
てか、発見したのはごく最近なのですが、2003年に出てるんで全然新しい本ではないですな。
内容的には前半を丸ごと「精神症状の捉え方の基本」ってことに使っている辺りから考えると、例えば予診をとったりするような場合には非常に役立つのではないかと思います。基本的な事項を確認するって意味で。
あと「II 章 精神疾患に対する初期的対応と治療の実際」辺りを読んでいれば、初診時の医師の対応の意味がなんとなく理解できるようになるかもしれません。
そんな感じの内容ですので、薬の知識とかは他で補完する必要がありますですよ。とりあえずこの辺で。
こころの治療薬ハンドブック 山口 登 宮本 聖也 吉尾 隆 星和書店 2008-02 |
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前に取り上げた『精神科研修ハンドブック』同様、とにかく薄くて持ち運ぶのには大変便利です。持ち歩いて、困った時にちょこっと開いて読み直してみるという感じでしょうか。
実習を受ける側の心理職の方々なんかにもどーぞです。
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