心理・精神医学本

【久しぶりの】『総説アスペルガー症候群』【書籍紹介】

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そういえば最近、専門書の紹介をしていなかったなぁ…とふと思い立ちましてこちらの本をご紹介。
なんかすごいっす。

総説アスペルガー症候群 総説アスペルガー症候群
アミー・クライン 小川 真弓

明石書店 2008-05
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おすすめ平均

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アマゾンには表紙画像が無かったので出版社のサイトから落としてみました。
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イエール大学チャイルド・スタディ・センターのスタッフの編者が膨大な文献・資料を集め、関連する様々な領域の専門家たちがそれらに対する批判的展望を試みたもの。多角的な視点からアスペルガー症候群に関する最新の知見をまとめたプロジェクトの集大成である。


集大成というだけあって内容は最新の知見が盛りだくさんです。
個人的には「第2章 アスペルガー症候群の神経心理学的機能と外的妥当性(サリー・オゾノフ、エリザベス・マクマオン・グリフィス)」「第3章 アスペルガー症候群の運動機能(イザベル・M・スミス)」あたりとか「第3部 関連する診断概念」なんかは、日常の臨床にも役立てられるんじゃないかって感じがします。各種検査の知見は知っておく必要がありますし、(「診断」自体はしないにしても)アセスメントの上で鑑別診断の問題は避けて通れないわけですから。
価格が高いのはネックなんですが…8800円はまあ専門書としてはアリかなという感じです。
アスペルガー症候群関連の研究をする人、臨床の中で関わる可能性のある人(っていうのは、実はこの仕事をしている人ほとんどかもですが)は、是非読んでおいて欲しい1冊なのではないでしょうか。
興味のある方はどぞー。

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