新しいケースの依頼があるたびごとに「難しいなぁ」とつくづく思うのが、そう、「初回面接」です。
結局のところ、(心理検査にとどまらない)広義の心理アセスメントができるかどうかって話だと思うのですが、まあ難しいっすよ…ってのは、結局のところ、ワタクシの面接技術の下手さに起因している気がしないでもないわけですが。
そんなワタクシにとっては「読まねばならない本」かもしれません。こちら。
初回面接―出会いの見立てと組み立て方 メアリー J.ピーブルズ 神谷 栄治 金剛出版 2010-11 |
セラピストはどのように心理療法を開始しているのだろうか?また、個々の患者にあった治療計画を立てる際に、どのようにインテーク面接を行い、患者との治療関係を構築していくのだろうか。本書において著者は、メニンガー・クリニックの外来部門で積んだ臨床経験を生かし、学派の違いを乗り越えた力動的理解と実証的研究を結びつけた統合的且つ効果的アプローチを提示する。それは、あらゆる学派のセラピーにふさわしいケースフォーミュレーションの必要性を説き、初回面接でのセラピストと患者の相互作用を重視したものである。全編にわたって、理論および実証的研究知見、セラピー技法についてのあらゆる情報が盛り込まれ、すべてのセラピストにとって心理療法実践における計画立案のための最高のガイドブックとなるであろう。
初回面接と言えば、最近紹介したこちらもありましたです。
初回面接入門―心理力動フォーミュレーション 妙木 浩之 岩崎学術出版社 2010-09 |
これだけ問題にされるというのは、それだけ重要であり、同時にそれだけ難しいと思う人がいるんじゃないかと思うのです。
そんな感じで特に精神分析的・力動的な心理療法を志向する方なんかは是非どぞー。