3/29のエントリ、【これは】ロールシャッハ解釈の諸原則【買いでしょ!】や6/13のエントリ、『「心理テスト」はウソでした。』は(一部)ウソでした(たぶん)でもご紹介したんですが、読んでみたらやっぱり非常に良い本だったので、再度ご紹介。
ロールシャッハ解釈の諸原則 アーヴィング・B.ワイナー みすず書房 2005-03 |
読んでみましたが、やはり非常に良い本です。第1章 ロールシャッハの性質 を読むだけでもこの本を買った価値はあります。
第1章の最初のところから引用します。
ロールシャッハの性質について、ここでは次の5つの質問を中心に捉えており、それぞれの問題が本書において重要視されている:
1 ロールシャッハは、客観的な査定道具なのか、主観的な査定道具なのか?
2 ロールシャッハは、知覚の測定法として機能するのか、連想の測定法として機能するのか?
3 ロールシャッハは、主として、パーソナリティ構造を査定するのか、パーソナリティ力動を査定するのか?
4 ロールシャッハは、テストなのか、方法なのか?
5 ロールシャッハは、精神測定をするうえでの有効な評価道具なのか?
この章では、これらの質問のそれぞれについて検討し、評価道具としてのロールシャッハの性質について概念的な全体像が得られるように、これらの問いに答えていくつもりである。
てか、この本↓のロールシャッハ批判の部分への反論が、ロールシャッハ解釈の諸原則の第1章を読むだけで十分できると思います。
「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た 村上 宣寛 日経BP社 2005-03-30 |
基本的には包括システムに基づいて書かれていますが、片口法・名大法・阪大法その他の方法を使っている全てのロールシャッキアン(ロールシャッカー?…ってそんな言葉あるのか?)必読の本だと思います。
買いです!。
この記事を読んで(・∀・)イイ!!と思ったらクリックを!→人気Blogランキング