心理・精神医学本

【妻からの】病院で死なないという選択【ご推薦】

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妻が読んでた本が気になりましたのでご紹介いたします。
心理職を志望している人、そして現在心理職(特に医療系)に就いている人の名かでターミナルケア(終末医療)に関わりたいという人は少なくないと思います。
ターミナルケア - Wikipedia
これは私の個人的意見ですが、終末医療ってのは非常にきついと思うのです。医学モデルに従って考えると、終末医療というのは「常に負けることが確定している医療」なわけですから。
ただ、それはそれで非常に意義のある仕事だとも思います。(少なくとも今の)私なんぞにゃできない仕事だとも思っております。
ということで、妻の読んでいた本はこちらでございます。

病院で死なないという選択―在宅・ホスピスを選んだ家族たち
4087202992 中山 あゆみ

おすすめ平均
stars「病院で死なない」と選択することから全てが始まるとは、、、なんという皮肉
stars遺していく家族への想いに涙
stars逝き方に凝縮された生き様から「死」を考えるきっかけに
starsその人らしい最後を迎える一つの考え方

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妻曰く、この本は在宅またはホスピスケアを考える人にとっては制度だったり、各種手続き面だったりについて詳しく記述されているのが良いとのこと。そういう意味で家族だったり、制度面に詳しくない専門家の人が読むには良いでしょうということですが、ワーカーが読むにはちょっと物足りないということでした。
さらに妻は「ちろん心理職でも終末医療に関わる機会はあるだろうし、どんどん関わって欲しい」と言っていましたが、同時に「ただ、やっぱりそういう現場で色々やろうと思ったら、やっぱりワーカーの方がやれることは多い」とも言っていました。
そんなわけで、この本、その手の現場を目指す人には読んでいただきたいと思いますし、これから心理職に就こうと思っている人にとっては改めてご自身のやりたいことをやるためには心理職に就いた方が良いのか、それともワーカーや他の専門職に就くべきなのか考えるヒントになるのではないかと思います。
最後に、私が今さらご紹介するまでもないですが、一応ベストセラーとなった関連書籍も載っけておきます。

病院で死ぬということ
4167354020 山崎 章郎

おすすめ平均
stars死が遠ざかっている日本人に必要な内容では?
stars本書に出会えた人は、すでに死生観を意識している
stars息子へ
starsどう生きたらいいのかわからなくなってしまった人に
stars病院での死の現実を綴った衝撃的ノンフィクション

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続 病院で死ぬということ―そして今、僕はホスピスに
4167354039 山崎 章郎

おすすめ平均
stars今生きている時間を大切に

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どんな専門職にせよ、終末医療に携わるのであればかなりの覚悟が必要です。
…なーんてことは私なんぞに今さら言われてなくとも皆さん分かっていることだとは思いますが。

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