心理・精神医学本

子どもの絵と心の発達

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最近、うちの娘にいたく好かれております。次の日が土曜日だとわかると、母親に「お父さん明日いる?」と聞きます。そんな言われたら土日に研修とか行けないじゃん!と思ったりもするわけですが、でもうれしいものです。時間がある時はたっぷり遊ぶようにしています。
で、よく一緒に絵を描いたりするんですが、これがまた面白いです。
最近、仕事上でも描画に凝ってたりするので…っても解釈的な視点で娘の絵を見るはずもなく、単に「うまいなぁ(はぁと)」と喜んだりしてるだけだったり。
でも発達的な観点から見たりはするわけです。
で、前にもちょろっと紹介しましたがこの本です。

子どもの絵と心の発達 子どもの絵と心の発達
モリーン・V. コックス Maureen V. Cox 子安 増生

有斐閣 1999-08
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訳本であり、多少の文化差はあるのかもしれませんが、3歳児くらいだと文化差よりも発達水準の影響が大きいと思われるので(←この辺は根拠レス)、十分に参考になります。
で、人物画なんかを見たりすると、ちょっと前までは誰に教えられたのか「身体のある人」を書いていたので「ひょっとして天才じゃね?」とか思ってたりもしたわけですが(←親バカ)、最近は年齢相応の「頭部から手足の出た人」、いわゆる「頭足人」を描いてまして、「トンビはタカを産まないねぇ」と冷静になってみたりする次第。
実際、「頭足人」の段階の子どもでも指示すると身体はかけたりするのですよね。ってのは実際そうらしいです。上記の本を見るとその辺の発達過程がわかりやすくまとめられています。
もっとコンパクトにまとまっているのが欲しい!って人はこちらなんかどーぞ。

子どもの絵は何を語るか―発達科学の視点から 子どもの絵は何を語るか―発達科学の視点から
東山 明 東山 直美

日本放送出版協会 1999-07
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新書なんでさらっと読めますが、大事なポイントはしっかりおさえているので「子どもの絵」の心理学的考察の入門編としては最適かと。
そしてどちらの本も最後の章は「子どもの絵に対する対応」「絵の教え方」を扱っています。これは専門家以外にとっても参考になると思います。私は…子どもと一緒に絵を描くのが楽しいので、それで十分だったりもするわけですが。とりあえず褒めるのは大切ですよね。
何かの参考になれば幸いです。

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