心理・精神医学本

【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本1

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なんかすぐ忘れてしまいそうなので、備忘録という意味も含めて、今回の学会の書籍コーナーで気になった本をば。
つか、気になる本のチェックはがんばったんですが何せ今回、懐具合が大変寂しかったものですから、購入までは至りませんで。
できるだけ人の少ない時間にメモしつつ見て回っていたわけで、購入したい人の邪魔はしなかった…はず。
ということで出版社別にチェックしていきましょうか。新刊中心ではありますが、既刊だけど自分が知らなかっただけって本もあるかもです。


ミネルヴァ書房
いきなりごめんなさいなんですが、ワタクシ的にそれほど惹かれる本はなかったです。
つい最近もご紹介したこれくらい。

よくわかる臨床心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ) よくわかる臨床心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
下山 晴彦

ミネルヴァ書房 2009-08
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好評の旧版を再構成し、より詳しく、新しく、わかりやすくした新版。臨床心理学の基本を網羅したテキスト。

そしてこんな本が出てたのは気づかなかった。

よくわかる卒論の書き方 (やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ) よくわかる卒論の書き方 (やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)

ミネルヴァ書房 2008-05
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卒論を書き進めていく上で必要な研究・執筆に関する知識や方法を、体系的かつ具体的に解説する。巻末に文例も収録した充実の一冊。

著者の白井氏は社会心理学者、高橋氏は教育社会学が専門ということで、広く社会科学系の卒論に使えそうな内容。つか、問い合わせの手紙・お礼の手紙なんかの例文もついていたりして、よく言えばかゆいところに手が届く、悪く言えば過保護な1冊。
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みすず書房

うつ病臨床のエッセンス (笠原嘉臨床論集) うつ病臨床のエッセンス (笠原嘉臨床論集)

みすず書房 2009-08-21
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うつ病臨床において先駆的な研究を発表し、中井久夫・木村敏らとともに長らく日本の精神医学の発展を支えてきた著者による臨床論集。「いま」「日本の」診察室で役に立つ論文を精選し、新たに書き下ろしを加えた。巻末には著書自身による解題を付す。うつ病をめぐる議論の尽きない時代の精神科臨床従事者の必読書。

これはすげえかも。「精神科臨床従事者の必読書」ですから。

境界性パーソナリティ障害―疾患の全体像と精神療法の基礎知識 境界性パーソナリティ障害―疾患の全体像と精神療法の基礎知識

みすず書房 2009-01-21
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精神科臨床において永らく中心的トピックでありつづける境界性パーソナリティ障害。今日では一般の人々にも情報が得られやすくなり、疾患に対する事実誤認や先入観が持たれ、この疾患のネガティブなイメージがより強まっている。

近年、科学的・実証的研究が積み上げられ、境界性パーソナリティ障害治療をとりまく環境も変わりはじめている。したがって、本書は改めて「境界性パーソナリティ障害とは何か」という問いからはじめられる。脳機能との関連、早期の親子関係との関連など、症例検討を超えた多面的な研究の解説を読み進めることで、疾患の全体像がよりクリアにつかめるだろう。

そして、治療者は疾患の知識を精神療法にどう生かしていくべきなのか。境界性パーソナリティ障害患者の専門病棟で治療に携わってきた著者が磨き上げてきた精神療法の技法論は本書の白眉である。治療者・患者関係においてコミュニケーションはどのように始まり、どのように終わるのか。患者から発せられるコミュニケーションをいかに読みとるのか。精神療法過程でのコミュニケーションをその構成要素にまで細分化し、詳述・検討する。
初学者から中級者まで、患者に向き合う前の基礎知識として一読をすすめたい。

力動的な立場をメインにしつつも、科学的・実証的な研究の知見が盛り込まれているのがいい感じ。
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東京大学出版会

精神医学を知る―メンタルヘルス専門職のために 精神医学を知る―メンタルヘルス専門職のために
金生 由紀子

東京大学出版会 2009-08-01
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精神医学の現場は、医師、看護士のほか、心理、福祉、教育など、メンタルヘルスにかかわる専門職の協働の場となっている。精神医学が対象にする主要な障害や、QOL向上のための取り組み、各種療法や薬理の最前線などから、精神医学の基本的な考え方と最新の情報をやさしく紹介する。

ぶっちゃけ「教科書」です。なのでそれほど深い内容ではありません…が、教科書としてのクオリティは高いかも。

虐待された子どもたちの自立―現象学からみた思春期の意識 虐待された子どもたちの自立―現象学からみた思春期の意識

東京大学出版会 2009-02
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最も信頼がおけるはずの他者に虐待された子どもは,どのように自分に向き合い,乗り越え,他者との関係へと自分の歩みを踏み出してゆくのだろうか.意識が変様するときとは,それを支え育む関わりとは――ある自立援助ホームでの事例をサルトルの現象学の方法で仔細に描き出す.

「現象学的視点」が興味深いっす。虐待がらみのケースが多い人なんかにはおすすめかと。
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金子書房
ぶっちゃけ、あんまちゃんと見なかったです(ごめんなさい)。ということで、カタログから気になったものを。

発達障碍の理解と対応―心理臨床の視点から 発達障碍の理解と対応―心理臨床の視点から

金子書房 2009-07
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高機能広汎性発達障碍児者の理解と援助のあり方について、自閉症研究の歴史・当事者の自伝分析・実際の心理臨床援助、それぞれを題材にして、専門家・支援者向けに詳しく紹介・解説。

「当事者の自伝分析」が気になる。

臨床発達心理士 わかりやすい資格案内 臨床発達心理士 わかりやすい資格案内
学会連合資格「臨床発達心理士」認定運営機構

金子書房 2009-03
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多方面でますますニーズが高まっている「臨床発達心理士」資格取得のためのプロセス、学習内容と資格取得者の活動の場を紹介。2006~2008年度の過去出題問題文の一部も収載。

こういう本が出るってことは、少なくとも受験者のニーズはある程度高いってことなのでしょうね。自分にはかなり関係ないけど。
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ナカニシヤ出版
まだアマゾンさんには出てませんがこちら。
障がいをもつこどもの「きょうだい」を支える

障がいをもつキョウダイや両親の思いを理解しようといつもがんばっているきょうだい児は、どんな悩みや不安、葛藤を抱えているのか。彼らにも支援の目を向け、こどもらしさを大切にしながら健全な心の発達を促す関わりかたを解説する。

意外にこの手の本って少なかったりするので貴重かと。
一応、Amazon.co.jpの検索用リンク貼っておきます。
障がいをもつこどもの「きょうだい」を支える の検索結果(Amazon.co.jp)
そして「きょうだい」繋がりでこれも。

きょうだい―メンタルヘルスの観点から分析する きょうだい―メンタルヘルスの観点から分析する

ナカニシヤ出版 2009-06
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両親の遺伝子を共通に受け継ぐが、似て非なる存在である“きょうだい”、家庭内では親の愛を奪いあうライバルになるが、対外的にはお互いに協力しあう関係として機能することを期待される“きょうだい”、メンタルヘルスの視点を通して“きょうだい”を解剖したのが、本書である。

「きょうだい」研究ってそれなりに需要はあると思います。その手の研究をしたい人には必須の本かと。
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こんな感じでボチボチご紹介する予定。需要があるかどうかはとりあえずおいといて…。

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