心理・精神医学本

2011年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)

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後半行きます。

いつものように需要があるかどうかわかりませんが、昨年、当ブログ経由でAmazonさんで皆様がご購入くださった書籍の売れ筋ランキングです。

昨日アップした前半を未読の方はまずはそちらから。

2011年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(前半)(12/01/04)

それではチェックしていきましょうか。

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第5位

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

はい。来ました。これまたド定番の一冊。

昨年のランキングでは7位。今年は順位を2つ上げました。

もう10年前の本ですが、いいペースで売れてます。臨床がらみでいい本はいつまでもその価値が失われないということでしょうね。

未読の方はあんまいないかもしれませんが、是非どぞー。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)

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第4位

ようこそ、心理学の「現在」へ!

古典的名著から最新の研究テーマに切り込んだ本まで、幅広い領域から選りすぐった本を通して、心理学の魅力を思い切りあなたに伝えます。126冊+αの上質なエッセンスを、どうぞお楽しみください。

心理学研究&教育のプロフェッショナルが案内する、「ホンモノの心理学」の面白さと魅力。心理学を学ぶ大学生・大学院生、さらに「こころの問題」に関心のあるすべての人に!

とにかく第2四半期での勢いがすごかったです…逆に言うとそれ以降はそれほどでもなかったのですが、恐らく私のブログを経由しなくても購入する人はしていたということなのではないかと思います。

個人的には学部生、特に1・2年の時に読んでおいて欲しい本であり、そしてこの中から将来に繋がる分野が見つかったりすることもあるんじゃないかと思わせられる1冊です。

単なるブックレビューではなく、読み物としても個人的には楽しめました。

これまた未読の方は是非!

関連エントリ:
【ご恵贈】服部環監修・越智啓太・徳田英次・荷方邦夫・望月聡著『心理学の「現在」がわかるブックガイド』【御礼】(11/04/13)
レビュアーを意識して読む『心理学の「現在」がわかるブックガイド』(11/04/26)

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第3位

WAIS-III成人知能検査の理論的背景を解説した上で、検査結果を解釈する手順を詳細に記述。そして、その解釈の進め方に沿った8つの事例を掲載しており、臨床現場で役立つ情報が満載。簡易実施法や5つの臨床群に関する研究データ・知見も紹介し、単なる事例集の枠を超えた、現時点でのWAIS-IIIの事例・臨床研究の集大成の書といえる。ぜひ、WAIS-IIIユーザーの皆様の座右に置いていただきたい一冊である。

これはもう、WAIS使ってる人なら待望の一冊だったでしょう。昨年の4月刊行後、コンスタントに売れてました。

いまさら言うことはないです。WAIS使いはとりあえず持っておいてください。そんだけです。

関連エントリ:
『日本版WAIS‐3の解釈事例と臨床研究』キター(11/04/01)
『WAIS-IIIの解釈事例と臨床研究』読んでみたよ(11/04/21)

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第2位

精神遅滞に準じたケアを必要とする一群と定義されていた「発達障害」が拡大解釈されるようになってから、「ADHDパーソナリティ」や「アスペルガー特性」という用語まで登場しています。良い意味でも悪い意味でも概念の混乱が起きている昨今、発達障害とパーソナリティ障害の関係を最近の動向から解説します。

第2位には今は亡き『エスプリ』からこちらがランクイン。「ADHDパーソナリティ」はやっぱり衝撃的です。

Amazonさんではプレミア価格がついちゃってますが、楽天ブックスでは在庫ありのようです。欲しい方はお早めにどぞ。

関連エントリ
『現代のエスプリ』527号(2011年6月号) 発達障害とパーソナリティ障害―新たなる邂逅―(11/05/24)

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そして第1位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。

心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

昨年に続き第1位です。2連覇達成です。強し!

これまた今さら言うこともない感じです。心理アセスメントに携わる全ての方に!という感じです。

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)

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さて、いかがでしたでしょうか?皆様がご購入された1冊はランクインしておりましたでしょうか?

今年も皆様の興味はさしおいて、私が興味を持った本をどんどんご紹介していきたいと思う次第でありますよ。

改めまして今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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