心理・精神医学本

カイラ・ミリヤム・ワイナー著・高橋祥友 訳 『患者の自殺―セラピストはどう向き合うべき』

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備忘録的にアップ。

こちら。出たばっかりらしいです。

患者の自殺―セラピストはどう向き合うべきか 患者の自殺―セラピストはどう向き合うべきか
カイラ・ミリヤム・ワイナー 高橋 祥友

金剛出版 2011-02
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患者の自殺は「心理療法家にとって最も困難な悲嘆の危機」であるとされてきた。現在臨床現場において、多くのセラピストが患者の自殺を経験している。とくに、うつ病、薬物乱用、統合失調症などの精神疾患患者の治療に当たっているセラピストは患者の自殺を経験する率が高い。本書では、不幸にして患者の自殺が起きてしまったときに、セラピストにはどのような心理的な反応が生じ、その事態にどのように対応すべきかといった問題に焦点を当て、その後に臨床家がとるべき遺された家族や周囲医の人々へに心理治療的行為、法的対処について多くの事例を交えて解説されている。また、スーパーバイザーの果たす役割についても詳しく取り上げている。

楽天ブックスの方には表紙画像もアップされてますよ。

患者の自殺

患者の自殺
著者:カイラ・ミリヤム・ワイナー
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チラ見しただけなんでアレですが、いくつかの事例が取り上げられる中で、実際にクライエントの自殺現場を目撃してしまったセラピストのケースなんかあったりしてなかなかすごいです。

心理臨床に携わる限り、絶対についてまわる自殺の問題を、特に臨床家の側の反応に焦点を当てて考えるこちらの本。全ての専門家が読んでおくべき一冊ではないかと思います。

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