臨床心理学

新聞記事における「ニート」「ひきこもり」「発達障害」の使用頻度推移

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興味深い記事を見つけたので、とりあえず備忘録的に。
sociologically@はてな - 新聞記事における「ニート」の使用頻度推移
うーん。おもしろい。


で、一応筆者の方はわかっていることだと思いますし、多くの読者の方も当然ご理解されていることだとは思いますが、「ひきこもり」「ニート」「発達障害」の問題を安直に結びつけるのは危険です。まあ、当たり前の話ですwな。
「『ひきこもり』だから『発達障害』だ」とか「『発達障害』の人は『ニート』になる」とかね。んな安直な思考をしてはいけませんですよ。
それをふまえてみると、確かにおもしろいデータなのです。

「ニート」という言葉は2004年末から記事数が鰻登りに上がり、2006年初頭を頂点にして下降する。「ニート」という言葉が「流行語」であったことがここからわかる。「ニート」の記事数は2005年半ばに「ひきこもり」の記事数を抜く。ここから1年あまりの時期では「ひきこもり」よりも「ニート」に焦点が当たることが多かった。しかし、「ニート」という言葉の使用記事は減少し、2006年末に「ひきこもり」の記事数より少なくなる。「ニート」という言葉の使用は今後も減少していくと考えられる。

「ニート」自体の定義はそれほど難しくないんでしょうが、一般的なニートの定義に当てはめて考えると様々な要因・原因でニートになっている人々が同じ枠にはめられてしまうため、「ニート支援」なんて一言で言っても収拾がつかなくなるってことはあるかもしれないですね。
「ニート」って言葉・概念はキャッチーではありますが、そういうキャッチーな言葉を使ってしまうと物事の本質が見えにくくなる…って例かもです。
あと個人的には最近の「発達障害」の使用頻度はもっと増えてるかと思ってたんですが、そうでもないですね。今後の動きも注目されるところでございます。

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