本屋でみかけた「要チェックや!」な一冊。とりあえず備忘録的に。
マンガ家が描いた失語症体験記―高次脳機能障害の世界
医歯薬出版 2010-05 |
脳梗塞を発症し失語症になった漫画家が,発症からリハビリテーションまでをマンガで描いた.高次脳機能障害者の心情や,障害の内容が理解できるように展開されている.監修者により,医学的なコメント(本文欄外),参考資料(巻末)として,高次脳機能障害の基礎知識がまとめられている.
タイトルにもあるように、高次納期脳障害の当事者であるマンガ家による体験記です。絵は当事者である福元のぼる氏が、そして文については妻であるはな氏が大幅に補足し、福元氏の体験を忠実に描いた一冊となっております。
出版社のページには目次が掲載されていますよ。
マンガ家が描いた 失語症体験記 ―高次脳機能障害の世界― 目次/医歯薬出版
はじめに
解説(渡邉 修)第1章 はじめに
第2章 発症から入院・退院まで
第3章 リハビリの紹介
第4章 こころとからだの変化
第5章 SOSカード/できなくなったこと/苦手になったこと/楽しめなくなったこと/楽しんでいること/対人関係の変化/発症初期の夫婦
第6章 四コマ漫画
第7章 今に至るまでの心情参考資料(渡邉 修)
参考1 高次脳機能障害とは
(1)注意障害
(2)失語症
(3)記憶障害
(4)遂行機能障害
(5)失行症
(6)失認症
(7)半側空間無視
(8)半側身体失認
(9)地誌的障害
(10)行動と感情の障害
参考2 福元さんの損傷範囲
参考3 福元さんの言語能力検査結果の変化
参考4 失語症のタイプ分類
参考5 欧米で公表している失語症に対するリハビリテーションの推奨内容
参考6 通過症候群とはおわりに
参考資料も充実していますし、高次脳機能障害の患者さんと関わる機会が少ない人もその実際についてイメージしやすいんじゃないでしょうか。
そんなわけで備忘録でしたが、興味のある方はどぞーです。