心理・精神医学本

医療スタッフのメンタルヘルスとか心理職にとっての課題とか倫理とか

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06/08/17のエントリ、早くSV受けた方がいいと思うしSV受けててこれだったらこの仕事辞めた方がいいと思うでご紹介したブログは既に削除されてしまっており、閲覧は不可能なのですが、当のブログ主は恐らくかなりストレスがたまっていたのではないかと思います(実際どうだったかもう確かめる術はないのですけどね)。
クライエントに無断でネット上に臨床実践上知り得た情報を書いてしまうということ自体は許されることではありませんが、彼女がブログを気分転換のツールに使っていたその気持ちは分からないでもありません。
ただ、もっと別の方法もあったのではないかと思います。
これは心理職に限らないことですが、医療現場ってのはかなりストレスフルだと思います。もちろん他にストレスフルな職場というのは山のようにありますが、対人援助職独特のストレスってのはあるんじゃないかと。
そんなストレスフルな毎日を送る医療スタッフのための本がこちら。

オウン・メンタルヘルス―医療スタッフのためのストレスマネジメント オウン・メンタルヘルス―医療スタッフのためのストレスマネジメント
坪井 康次

中山書店 2005-01
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内容は

医師、看護師はじめ医療に携わるスタッフは、人の命にかかわる責任の重さによって、いつもストレスにさらされています。特に患者が助からなかった後は極度のストレスにさらされます。
本書は,そんな医療スタッフ自身のために、自己診断のポイントやストレスマネジメントの方法、医療機関の利用法などを、心療内科や心理学・精神医学の専門家が丁寧に解説しています。
医療現場は最もストレスを受けやすい職場の1つです。本書はそこで働く医療スタッフ自身のために、セルフケアの知識、医療機関の情報などを易しく解説しています。

ということで、心理の人間にとっては当たり前の内容が多いかもしれませんが、医療スタッフに対する心理教育という観点から有用な本かもです。
あと、こまめにSV受けてなかったりすると、意外に自分の精神状態ってのは気がつきにくいものですし「医者の不養生」って言葉もあります(我々は医者じゃないけどね)。「自分はほんとにだいじょぶか?」ってのを確認する意味でも読んでみるといいかもしれません。
割とさらりと読めてしまう内容だと思いますので、よかったらどぞー。
…それ以前に件のブログ主はこの本読んだ方がよかったのかも。

心理援助の専門職になるために―臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト 心理援助の専門職になるために―臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト
マリアン コーリィ ジェラルド コーリィ Marianne Schneider Corey

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良い本です。心理職を目指す人は読んでおくべし。ああいう失敗をくり返さないためにも。

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